「夏休み、うちの子の自由研究どうしよう」と頭を悩ませている保護者の方も多いのでは?
しかし、教育評論家の親野智可等先生は、「肩の力を抜いてください。自由研究は達成感と親子の信頼関係を育む絶好のチャンスなのです」と話します。
そこで、親野先生に、子どもが楽しみながら取り組めるテーマの見つけ方や、親ができる効果的なサポート術を教えていただきました。
この夏、子どもが「できた!」と感じられる瞬間を一緒に作りましょう。
●小さな成功体験から達成感を得る
自由研究の目的は、達成感を味わうこと、親子の信頼関係を築くことの2つです。
よいものを作ることや、終わらせることの優先順位はあくまでその次でしかありません。
それよりも、色を上手に塗れた、朝顔の観察をするために早く起きられた、など、小さな成功体験から達成感を得ることが大切です。
それが自己肯定感を高め、自信につながります。
そして、うまくできたことを親が褒めてくれると子どもは心から嬉しくなり、親子関係もどんどん良くなっていきます。
1,【熱中体験型】いちばんオススメ!子どもの「好き」を活かそう
私がオススメしているのは「熱中体験型」です。
好きなことに熱中すると脳からドーパミンが分泌される→幸福度が高まる→自己肯定感が高まる→自信につながる→親子関係もよくなるというポジティブなサイクルが生まれます。
さらに、ドーパミンが放出されると、脳の血流が増えてシナプスが増え、地頭が良くなり、IQも高くなるだけでなく、やりたいことを自分で見つけてどんどん挑戦する力や、試行錯誤する力、やり遂げる力などの非認知能力も身に付きます。