●図鑑は「知識の杭」を打つ効果的なツール


──親野先生が図鑑を取り入れた学びを勧めるのはなぜですか。


まず、勉強には「芋づる式勉強」と「体系的勉強」の二種類があります。
体系的勉強とは、文部科学省が作った学習指導要領に則って「次は引き算、次はかけ算……」と系統立てて学ぶ勉強のことです。


いわゆる学校や塾の勉強になるのですが、これは子どものモチベーションとは関係なく大人の都合で突然始まるわけですから、受け身にならざるを得ません。


一方で芋づる式勉強とは、自分の興味があることを調べてどんどん知識を深めていく方法のため、子どもが最初からアクティブで能動的な姿勢なのです。


勉強において、この姿勢の違いがとても大きいのですが、勉強の基本である好奇心と探究心を養うことができるのが「図鑑」というわけです。


──芋づる式勉強に図鑑が役立つ理由を教えてください。


子どもの知の世界を開くために最も効果的でインパクトが大きいのが本物体験です。


たとえば天体の勉強をする前に、望遠鏡を持って天体観測をしたり科学技術館に行ったりする本物体験があると、学校の授業で習った時に「僕、知ってる!」「この授業得意かも!」というふうになるんですよね。


私はこれを“知識の杭”と呼んでいます。
生活の中で情報が流れてきても杭がなければ素通りして引っかからない。


しかし杭を打てば引っかかって知識が溜まっていくのです。


一番よいのは本物体験ですが、それにはお金も時間もかかるため限界があります。
その点、図鑑は手軽に知識の杭を増やすことができる。


天体観測をしようと思ったら半日かかるところを、図鑑なら1時間もあれば何ページ分も天体の知識を得ることができます。


私は小学校の先生として長年働いてきましたが、勉強が好きな子は非常に多くの知識の杭を持っていると感じます。


「まっさらな状態で学んだ方が新鮮で食いつきがいいだろう」というのは大人の勘違いの一つで、子どもが「ちょっと知っていること」を習う方が知識として定着しやすい。

つづきはこちらから ↓↓↓


親野智可等の講演
親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP
手が出て左向きCIMG0039