ひとりっ子でなく複数の兄弟を育てる場合は、子どもが不公平感を持たないようにしてあげることが大切です。


なぜなら、子どもたちの中には親の何気ない言動に不公平さを感じている子も少なくないからです。


例えば、自分は他の子よりよく叱られる、我慢させられることが多い、あまりほめられない、自分は大切にしてもらえてないなどと感じている子はけっこういるのです。


こういうことが続くと、親への反発心が募ったり兄弟の仲が悪くなったりする可能性があります。


場合によっては、一生涯に渡る兄弟不仲の原因にもなりかねません。


でも、不公平感を持っている子どものほとんどがそれを親に言いません。
言うことで自分がよけいみじめに感じられるからだと思います。


私が小学校の教師だったとき子どもたちと雑談していて、ある子が「ぼくの写真あんまりない」と言ったことがありました。


その子は3人兄弟の真ん中で、お兄ちゃんや妹と比べて自分の写真がかなり少ないということで密かに胸を痛めていたのです。


親が勝手に「この子は大丈夫」と判断して、言葉をかけたり手をかけたりする回数が少なくなっている子もいます。


そういう子が人知れず寂しい思いをしていることもあります。


兄弟の中で叱られることが多い子と少ない子がいて、当然叱られることが多い子は不公平を感じます。


甘えるのが上手な子と下手な子もいて、下手な子は不公平を感じている可能性があります。


「お姉ちゃんでしょ」「妹なんだから」「お兄ちゃんのくせに」など、立場を理由にして叱られることで不公平感を持つ子はたくさんいます。


子どもにしてみれば、その立場に生まれたかったわけでもないし、今更自分にはどうしようもないことです。


それを理由に叱られるのは本当に理不尽で不愉快なことです。


中でも一番よくないのは……

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