子どもから「学校に行きたくない」と言われたら……。
理由は? どのくらい深刻なの?明日は行けるの? と心配ごとが頭をめぐります。
理由も環境も子どもの個性もそれぞれで正解のないことだからこそ、向き合い方の心構えをもっておきたい。
そんな保護者のかたへ、教育評論家の親野智可等先生からアドバイスと心強いメッセージをいただきました。
●焦りを自覚して「まず、自分が落ち着く」
今、不登校の子どもは増えています。
行きたくない理由はさまざまですが、中には学校という枠組みが個性に合わないということも。
これは、ずいぶん昔につくられた学校のシステムが、今の社会に合わなくなってきているという面もあると思います。
多様性の尊重が重視される現代ですから、学校が合わないという理由も本来はあってよいのです。
とはいえ、学校のシステムや環境の改革には時間がかかります。
いきなり学校に行きたくないと言われれば、先の不安はきりなく出てくるでしょう。
こんなとき強引に行かせることには大きなリスクがあります。
例えば、無理矢理行かせた親への不信感が高まって親子関係が崩れたり、学校に行った結果、そこで子どもが大いに苦しむことになってよけいに拒否感が高まったりするといったケースです。
まず大切なことは、「親が落ち着いて、子どもの話を共感的に聞く」ことです。
焦る気持ちは当然あると思いますが、それを自覚して(メタ認知して)意識的に冷静になりましょう。
先々のことよりも今目の前の子どもの気持ちに寄り添ってあげてください。
「行きたくない」の一言を言うために、すごく勇気を出したかもしれない。
今言えなければ、あとでもっと苦しんだかもしれない。
そんなふうに、表明してくれたことを前向きにとらえてほしいのです。
●なるべく自然に話を引き出していく
子どもの話は、「共感的に聞く」ことがとにかく重要です。
話を聞くとつい励ましやアドバイスを伝えたくなりますが、それを言われると子どもは自分の思いを十分話せなくなります。
そして、「どうせ自分の話は聞いてもらえない」と感じて溜め込んでしまう可能性もあります。
子どもの話は「そうなんだ」と、まず十分に受け止めて、それから「どうして?」「どうしたの?」と優しく問いかけを。
そして、子どもからさらに話が出てきたら、また共感して受け止める。そうやって少しずつ状況を把握していくといいですね。
話したことで落ち着くことや、次への糸口が見えてくることもありますし、親子の信頼感も深まります。無理に問い詰めたりするのはやめましょう。
子どもが話したくなるのを待っていると、散歩やおやつなどリラックスしているときにふと口を開くこともあります。
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