面談などで先生から「何でも質問してくるので、もう少し自分で考えられるようになったほうがよい」などと言われたら、どのように対処すればいいのでしょう。


質問することを禁止するのは、問題の解決にはつながらないようです。


質問が多いと指摘された時の先生とのやりとりや、家庭で心がけたい関わり方について、教育評論家の親野智可等先生にお聞きしました。




●すぐに質問する子どもは珍しくない


個人面談などで先生から直々に指摘されると、「そんなに質問ばかりしているなんて問題があるのでは」「すぐに改善しなくては」と心配になってしまうかもしれません。


しかし、実は何でも質問するという子どもは珍しくありません。


質問は、子どもなりに「まちがえないようにしよう」と思っていることの表れで、学校生活に慣れるに従って自然と減っていったり、家庭での関わり方を意識することで徐々に変わっていったりします。

先生によっても子どもの受け止め方は変わりますし、先生がまちがいに敏感だと、子どもも失敗が怖いので先回りするようになりがちです。


また、面談などでは、なるべく子どものよい面を共有しようという先生もいれば、改善点を示さなければと考える先生もいます。


指摘する先生としては、家庭で子どもの状況を理解して対応してほしいと考えているので、その場では「わかりました」「家でも気を付けて注意します」などと大人の対応を。


くり返し言われる時は「すみません、うちでも言っているのですが……」と伝えてみてください。


そうすれば、先生も「うちでも言ってくれているなら、まあいいか」と思ってくれるかもしれません。


ただ、先生に言われたことを家に帰ってそのまま子どもに伝えたり、「質問するのはやめなさい」と言ったりするのはよくありません。


それで本人の気がかりがなくなるわけではないですし、ますます自信が持てなくなったり、先生に対する否定的な感情を持ってしまったりする可能性があるからです。

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