【質問】
子ども二人が中学受験と高校受験の本番を控えています。兄の高校受験と妹の中学受験、いずれもよい結果が出て合格してほしいです。
受験生の親として家庭環境をよくしなくてはとか、本人のやる気の出る言葉をかけなければなど、緊張してしまいます。もし落ちたらと思うと心配でたまりません。
(トロントさん・中学3年男子/小学6年女子)
●親野智可等より
拝読しました。
子どもたちが受験ということになると、親としては心配になりますし、不安ですよね。
「よい結果が出て志望校に合格してほしい」という気持ちが強ければ強いほど、その心配は大きくなると思います。
とはいえ、親が過度に不安を感じて神経質になり過ぎると、親自身も苦しいですが、子どもにもプレッシャーになります。
●人生を長い目で見る視点を持って
そうならないためには、人生を長い目で見る視点を持つことが大事です。
中国の古典にある「塞翁が馬」の故事がそのヒントを与えてくれると思います。
その故事の概略は次のとおりです。
砦の近くに住んでいたおじいさんの馬が逃げてしまいました。
人々がなぐさめると、おじいさんは「これはきっとよいことになる」と言いました。
数ヶ月後、逃げた馬が駿馬を連れて帰ってきたので、人々はおじいさんを祝福しました。
すると、おじいさんは、「これはきっと災いになる」と言いました。
おじいさんの息子がその馬に乗っていて落馬し、足の骨を折ってしまいました。
それで、人々はおじいさんをなぐさめましたが、おじいさんは、「これはきっとよいことになる」と言いました。
一年後に隣の国が攻めてきて、若者の多くが亡くなりました。
でも、おじいさんの息子は足が不自由だったので、戦いに取られず生き延びました。
この故事は、現代の私たちにも当てはまる真実であり、何事においても福は禍となり禍は福となるわけで、まさに「禍福はあざなえる縄のごとし」という諺(ことわざ)のとおりなのです。
●どんなことも長期的に見れば成長のきっかけになる
たとえば、東京オリンピックの開催が決まったときみんな大喜びしましたが、それがコロナ禍の開催ということで大きな貧乏くじになってしまいました。
また、たとえば、カーネル・サンダースは経営していたガソリンスタンドとレストランがつぶれ、フライドチキンのレシピを売り始めて、それによって大成功しました。
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