●違いを分析してポイントを自覚させる


ケアレスミスを減らすには、なんと言っても見直しが大事です。
しかし、子ども任せにしているとあまり効果が見られないかもしれません。


子どもは、何問間違えたということは気にしても、なぜ間違えたのか、どんな間違いが多いのかまでは意識していないことが多いのです。


ですから見直しは親子一緒に。


大人が間違えた点を確認して、分析することで、1回のテストに点数以上の価値が生まれるでしょう。


子どもがテストでやりがちなケアレスミスには、計算間違いや送り仮名のつけ忘れ、問題の書き写しの間違い、単位の勘違いなどがあります。


問題の読み間違いや早合点、自分で書いた数字や桁を見間違えることも少なくありません。


見直しを習慣にしていくと、起こりやすいミスの傾向が見えて、自覚できるようになっていきます。


漢字のトメ、ハネ、単位の書き忘れなどは、子どもにしてみれば「本当は(気をつけていれば)マルだった」と感じます。


見直しながら、ケアレスミスで不正解だった問題の点数を計算してみるのも、ひとつのアイディア。


5点や10点上がることもあり、どのくらいもったいなかったのか具体的に実感できます。
「間違いは間違い」などと言わずにつきあってみましょう。




●唱えられる言葉にすると効果大!


ケアレスミスを見つけたら、どんな問題をどう間違えやすいのか紙に書いてみてください。できれば子ども自身に書かせましょう。


ポイントを整理して文字にすることで記憶に残りやすくなり、目にする度に意識できます。


さらに、「見直しを すれば 100点 近づくぞ」のようにテストや宿題の前に頭の中で唱えられるような調子のよい文句を決めておくのもおすすめです。


低学年のうちは、「トメ、ハネ、はらい、送り仮名」「単位に注意!」など、気をつけるポイントが比較的単純です。


基本的な注意点なので、この時期に身につけておけるといいですね。


学年が上がるごとに問題が複雑になるので、間違えるポイントも多様になり、見つけにくくなっていきます。


ミスを発見し、傾向を分析するのは子どもだけでは難しいので、大人のサポートが必要です。


テストの見直しは、面倒なうえに自分の間違いを直視するという、子どもにとっては面白くない作業です。


おうちのかたは、できるだけ明るく楽しく接しましょう。


同じ間違いは繰り返すものです。


「また間違えてる!」などと責めたりせず、「次は気をつけようね」と気長に、前向きに付き合ってあげてくださいね。




●ケアレスミス対策のポイント

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