リモートワークの最中や家事で忙しいときに限って「ねえママ、聞いて〜」。


子どもに悪気はないのはわかっているものの、つい「忙しいから後にして!」とキツイ言い方をしてしまい、自己嫌悪に陥る人も少なくありません。


子どもの心を守りながら、親の都合を理解させるにはどうすればいいのか。
教育評論家の親野智可等さんにヒントを伺いました。




●親の状況を考えない子どもに思わず悪態…そんな自分を変えたい


── 忙しいときに子どもに話しかけられると、ついイラッとして突き放すような言い方をしてしまいがちです。


どうすれば、子どもを傷つけずに、親の状況を納得してもらうことができるのでしょうか?




親野さん:

お気持ちはよくわかります。


子どもは親の状況をいっさい考えず、余裕がないときに限って話しかけてくることが往々にしてありますよね。


思わず、「お母さんは忙しいの!」などと言ってしまいがちですが、それが続くと子どもは、「自分はママにとって一番大切な存在じゃないんだ」と感じてしまう。


こういうときは、いったんボールを受け止めてあげることが大切です。


こんな出来事がありました。
新幹線で隣に座っていた人が、売り子さんにコーヒーを注文したときのこと。


売り子さんは、別のお客さんの対応中だったので、「少々お待ちください」と伝えたのですが、隣の人は明らかにムッとした様子でした。


この場合、「ありがとうございます。すみませんが少々お待ちいただけますか?」と言えばよかったと思います。


つまり、「ありがとうございます」がボールを受け止めるひと言であり、これだけでお客さんは安心して待てるわけです。


いきなり「少々お待ちください」だと、門前払いされたように感じてしまうんですね。
ほんの数秒でも子どもを目を合わせるだけで全然違う





── 軽いワンクッションがあるかないかで、受け手の心情もずいぶん変わってきま
すね。



親野さん:

忙しくて手が離せないときは、ほんの数秒でいいので、子どもと目を合わせ、「よくできたね」とか「そうなんだ、よかったね」と受けとめてから、「お母さん今、これをやらないといけないの。終わったら話を聞かせてね」と伝えましょう。

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