私が受け持った2年生のYさんは、毎日ノートに自主勉強をしてきました。
特にがんばったのは算数の文章問題でした。
続けられた理由は、お母さんが手作り問題を作ってくれたからです。
その手作り問題にはある秘密がありました。
それは、問題文の中にYさん自身、家族、友達などが登場したり、実際のYさんの生活の中で出てきた場面を使ったりなどです。
例えば、次のような問題です。
「Yさんは7才です。お母さんは33才です。Bさんはお母さんが何才のときに生まれたのでしょう?」
「Yさんは400字マスの原稿用紙に作文を書いています。今82マス空いています。何マス文字を書いたでしょう?」
こういう問題だと、子どもは嬉しくなって楽しみながら問題に臨めます。
わざわざ自分のために作ってくれたということで、作ってくれた人に対する感謝の気持ちも感じます。
また、子ども本人に非常に身近な情景なので、具体的な場面や人物をイメージしながら考えることができます。
そして、これは算数の文章問題を解くときにとても大切なことです。
というのも、多くの場合、文章問題が解けない理由は、問題文に書かれている場面設定をイメージすることできないからです。
こういう本人に身近な文章問題をたくさん解くことで、イメージしながら式を作る力が付き、算数の力が伸びます。
ということで、ぜひ、学研教室でも子ども各自向けのオリジナル問題を作ってあげるとよいと思います。
簡単な問題一問だけでよいので、教室に来たらすぐにそれを解くというようにするとよいでしょう。
そして、解いたらすぐにほめます。
すると、「一問できた」というリトルサクセスが線条体のやる気スイッチを押してくれます。
そのまま本来の勉強に入れば、一気にその日の課題を終えられる可能性が高まります。
初出『Smile(学研エデュケーショナル)
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