●まずは寝る時間を一定に
──学校や学童保育に行っていない子どもの中には、朝起きられない子が出始めているようです。
生活リズムを整えるために何を心がければいいのでしょうか。
学校がある時と同じ時間に寝起きするのが基本です。
「生活リズムを整える」とは、毎日同じ時間に同じことをすること。
特に(1)寝る(2)起きる(3)食事(4)排泄(はいせつ)の四つの時間が大事です。
大人は自分で調整できますが、子どもが自己管理するのは難しく、長期休み中はリズムが乱れがち。
親の影響は大きいから、関わることが重要です。
朝起きられない人は、まずは寝る時間を一定にするのがやりやすいと思います。
寝る時間から逆算して入浴や夕食の時間を決めましょう。
中学受験を目指している子どもは寝る時間が遅くなりがちですが、睡眠は成長に欠かせません。
睡眠不足に陥らないよう注意してください。
もともと春休みは一番危険な期間です。
というのも、普段は「○年○組、担任は○○先生」と意識している子どもが、社会的な所属意識をなくし、モラルや規律がゆるみがちになるのです。
本来なら春休みに入る前に、学校でまとめや振り返りをして、新年度への目的意識をもたせるところですが、今回はそれができませんでした。
今からでも家庭で、子どもが一年間頑張ってきたことを肯定的に振り返ってみてください。
そして来年の希望や目標を聞き、そのためにこの長期休みをどう過ごすか考えれば、生活リズムを整えることにもつながるはずです。
●勉強はとりあえず事前に準備を
──子どもがなかなか勉強しないという悩みは、休校期間かどうかにかかわらずあります。
子どもにとっては「取りかかり」が一番難しいので、勉強を始める準備をしておくことをお勧めします。
たとえば食後に勉強するなら、食事の前に教材を机の上に出しておくのです。
余裕があれば1問だけ解いてみると、全体の見通しがつくので、本格的に取りかかるときのハードルが下がります。
漢字の1画だけ、名前を書くだけでも違いますよ。
小学生なら1時間勉強すれば立派だと思います。
午前中を活用するならば、朝食前に準備して、朝食後の1時間を勉強時間にあてましょう。
──宿題が大量に出ている学校もあるようです。どのように進めればいいでしょうか。
宿題の内容が書かれたプリントを見ても、子どもは量を把握できません。
まずは一度……
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