私が勤務していた小学校では、校内音楽会が毎年11月にありました。
1年生を受け持っていたとき、「大きなかぶ」のミュージカルと「きらきらぼし」の合奏をおこないました。
そのときのことを、懐かしさとちょっとした後悔とともに思い出します。
学年の先生たちと「大きなかぶ」の脚本を作るとき、まずはじめに観客の笑いを取ろうということになりました。
それで、主人公がドジをする場面を入れました。
そして、本番のとき、主人公役のS君がとても上手にやってくれて大爆笑になりました。
それで、私たち大人は「よし、受けた」と思ったのですが、その後S君は急に元気がなくなってしまいました。
声も小さくなり動きもはっきりしません。
「あれ、S君どうしたんだろう?」
「おかしいね。いつもの元気がないね」
「もしかしたら、『笑わせた』じゃなく『笑われた』って思ったんじゃないの?」
「あ、そうかも…」
これには困りました。
本番の今ここで教師が出ていって励ますわけにもいきません。
「あ~、がんばって」と祈るような気持ちで見ているほかありませんでした。
S君はなんとか最後まで演じきってくれましたが、終わった後も元気がありませんでした。
自分が失敗したと思ってしまったのです。
事前にS君に「ここはみんなを笑わせる場面だからね。みんなが笑ってくれたら大成功なんだよ」と伝えておくべきでした。
S君には申し訳ないことをしました。
これは私の失敗でした。
●音楽会の服装は、ちょっとオシャレに
さて、音楽会の服装のことでお伝えしたいことがあります。
音楽会はそれまで練習してきた成果を大勢の前で発表する日であり、子どもたちにとって晴れの舞台です。
どの子も華やいだ誇らしい気持ちで臨みます。
ですから、いつもとまったく同じ服装ではさみしいですね。
やはり音楽会に相応しい服を着せてあげて欲しいと思います。
特に新しい服を買う必要はありませんが、家にあるものの中で晴れの舞台に相応しい服を選んであげてください。
その方が子どもの気持ちも盛り上がります。
TPOを考えてその場にふさわしい服装で臨むことの大切さを教えることにもつながります。
もちろん、音楽会で特別な役があって大活躍する場合は、応援する気持ちを込めて買ってあげるというのもいいでしょう。