●風邪で休んでいた分の勉強をどうする？

まずは、風邪の完治が最優先です。一番いいのはＣです。

●Ａを選んだ人：×

風邪で４日も休んだ後なので、勉強のことが心配になる気持ちは分かります。

でも、どんな病気も治りかけのときが大事です。

風邪の治りかけで無理をすると、症状がぶり返すことがあります。

その場合、体力も落ちているので前よりひどい症状になることもあるのです。

●Ｂを選んだ人：×

算数のように１つ１つ積み重ねていく教科の場合は、特に遅れが心配になるものです。

私が教えたこの親の中にも、子どもが発熱して休んでいる間にも算数だけはやらせたいという人もいました。

でも、それで症状がぶり返しては元も子もありません。

●Ｃを選んだ人：◎

まずは、風邪の完治を最優先にするべきです。

熱が下がったり咳が止まったりしても、それで油断してはいけません。

遅れた分は、完全に元気になってから取り戻すようにしてください。

風邪の治りかけに無理をしてこじらせ、よけいに長引くということはよくあることです。

親がもうこれ以上仕事を休めないということで、まだ完全に治っていないのに子どもを登校させるという例もときどきあります。

授業中にまた症状がぶり返して保健室に行き、熱を計ったら４０度近かったなどという例もあります。

それで、急いで親に連絡して学校に来てもらい、再度病院で受診し、家に帰ってそのまま寝込み、結局その後４日間寝込んでしまいました。

そうなるくらいなら、家でしっかり治した方がよほどよかったわけです。

それに、少し発想を変えれば、日頃は忙しくてコミュニケーションや触れ合いが少ないと感じている親にとって、看病はまたとない機会でもあります。

つまり、子どもにたっぷり愛情を注ぎ、子どもが親に愛されていると実感できるようにしてやるのにまたとない機会なのです。

考え方次第で、子どもにとっても親にとってもすばらしい時間にすることができるのです。