[ 問題 ]

Aさん一家は、小学5年生と小学2年生の息子を連れて、年末年始を過ごすためにAさんの実家に来ています。


大晦日の夜11時ごろ、Aさんのお父さん(息子たちのおじいちゃん)が「今からお寺に除夜の鐘をつきに行こう」と言い出しました。
それを聞いたAさんは、「もう遅すぎる。1月5日から3学期が始まるから、生活リズムを整えておかなければ」と言いました。


あなたならどうしますか?


A.行かせる

B.行かせない

C.上の子だけ行かせる







診断結果


大晦日の夜11時に、除夜の鐘をつきに行かせるべきか?


ハレ(晴れ)の日を楽しむことが、ケ(褻)の日の活力になるのです。
一番いいのはAです。



Aを選んだ人:◎

大晦日の夜に除夜の鐘をつくというのは、貴重な体験です。
五感を通して、大晦日とお正月の雰囲気を味わうことができます。
昔から人々が感じてきた年が改まることへの厳粛な気持ちを、子どもながらに実感として味わうことができるのです。



Bを選んだ人:△

規則正しい生活はもちろん大事です。
でも、一年に一度の貴重な体験をさせてやるのも大事です。
それに、3学期が始まるまでまだ日がありますから、その間に生活リズムを整えれば大丈夫です。



Cを選んだ人:×

この場合、小学5年生と2年生で区別をする必要はないと思います。


ポイント


日本では、昔から「ケ(褻)の日」と「ハレ(晴れ)の日」を分けて考えてきました。
農作業に代表される日常がケの日であり、祭り、冠婚葬祭、儀礼、年中行事などの非日常がハレの日です。


このようなケの日とハレの日をうまく組み合わせることで、生活にリズムと楽しみを持たせてきたのです。
いつもと違うハレの日を大いに楽しむことで、日常生活への活力も生まれるというわけです。
大晦日やお正月も、このようなハレの日ですから、大いに楽しむといいと思います。


おじいちゃんおばあちゃんに、たっぷりかわいがってもらうのもいいでしょう。
日頃会えないおじさんおばさんとの絆を深めるのもいいでしょう。
従兄弟たちと仲良く遊んだり、成長を確かめ合ったりするのもいいでしょう。
伝統的な行事の雰囲気を味わうのもすばらしいことです。


とはいっても、わが家は健康的生活のリズムを重視するという信念があるなら、それはそれでいいと思います。


【親野智可等@まぐまぐニュース】

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