今回の相談

 ちょっとしたことでキレて子どもを感情的に叱ってしまいます。その後しばらく、お互い重い気分が続きます。
 
 先日、娘がキャンプに行く時もそんな感じで、仲直りできないまま、気持ちよく送り出せませんでした。娘が家を出てから、「これではあの子もキャンプを楽しめないかも」と後悔しかわいそうになりました。

 叱りすぎた時は謝ったほうがいいでしょうか?

相談者・からんころん さん (小学4年生 女子)


【親野先生のアドバイス】

からんころん さん、拝読しました。

叱ったままで子どもを送り出すと、うっ屈した気持ちで過ごすことになりますね。もちろん、子どものほうも同じような気持ちで過ごすことになります。
子どもは、叱られて気持ちがもやもやしていると、下を向いて歩くので視野が狭くなります。登校の時間帯は通勤ラッシュの時間帯でもありますので、交通安全の面でも危険が高まります。
私の経験から考えても、朝叱られて登校してきた子は、教室に入ってくる時の顔がいつもと違っています。笑顔が消え、不機嫌そうに暗い表情をしています。そういう子は、友達とトラブルを起こしたりケガをしたりする可能性が高まります。授業中も上の空で集中できません。

また、夜、寝る前に叱られてそのまま寝るのも精神衛生上よくありません。というのも、寝ている間中その嫌な気分が続くからです。

ですから、感情的に叱るのは極力やめるべきです。それでも、もし叱ってしまった時は、できるだけ早く子どもに謝ったほうがいいと思います。
「カッとなってごめんね。ママ言い過ぎちゃった」
「ひどいこと言ってごめん。こういう言い方よくないよね」
「大声出してごめんね。怒り過ぎちゃった」
子どもは、親にこう言ってもらえると安心しますし、よほどのことがない限り許してくれます。

実は、親が感情的に叱った時、子どもは次のように感じています。
「○○を守らなかった自分も悪かったけど、そんなに怒らなくてもいいじゃない」
「○○しなかった自分も悪かったけど、そういう言い方はないんじゃないの」
つまり、たいていの場合、親の言いたいことが頭ではわかっています。でも、感情的かつ理不尽に叱られたことで気持ちの部分で納得できないのです。
親が謝ってくれれば気持ちの部分も納得できます。すると、素直な気持ちになれるので、かえって親の言うことを聞けるようになります。

ですから、親が謝る時に次のような言い方はしないでください。
「ママも悪かったけど、あなたも悪いのよ」
「ひどいこと言ってごめんね。でも、そもそもあなたが○○しないからいけないのよ」
「ママ言い過ぎた。ごめん。だけど、あなたもやるべきことやってよね」