●外国語のような会話
ある家庭で次のような会話をしています。
意味がわかりますか?
「とこるやのたっや?」
「はくぼにきさがかいすいたべた」
「がとこるやよらかてっわお」
外国語のような感じで意味がわかりませんよね。
わかりやすいように、文節で区切って書くとこうなります。
「とこるや のたっや?」
「はくぼ にきさ がかいす いたべた」
「がとこるや らかてっわお」
●逆さ言葉でワーキングメモリが鍛えられる
答えは次のような会話です。
「やること やったの?」
「ぼくは さきに すいかが たべたい」
「やることが おわってから」
つまり、これは逆さ言葉による会話です。
みなさんも、子どもの頃に自分の名前くらいは逆さ言葉で言ったことがあると思います。
「らかち のやお」「うろちい きずす」などです。
この逆さ言葉が、実はワーキングメモリを鍛えるために効果的だということが脳科学によって明らかにされました。
ワーキングメモリとは、行動や学習に必要な複数の情報を、頭の中に一時的に留めながら処理する能力のことです。
会話、作業、読み書き、計算など、日常生活の行動や学習の全てにおいて欠くことのできない能力であり、この能力が高いほど複雑で高度な思考や行動が可能になります。
言い換えると知的レベルが上がるということであり、当然ながら学力も上がります。
●逆さ言葉クイズ
逆さ言葉を言うためには、はじめ頭の中にもとの文章を考え、その記憶を一時的に留めながら逆さにしていかなければなりません。
そのときに、ワーキングメモリを使うのでその力が鍛えられるのです。
ということで、ぜひ親子で逆さ言葉遊びをやってみるといいと思います。
最初は単語や名前などの簡単なものから始めます。
例えば、親が「テレビ」と言ったら子どもが「びれて」と答えます。
その逆でもできます。
あるいは、ママが「つぴんえ」と言ったら、パパと子どもが「えんぴつ」と答えます。
はやく言えた方が勝ちです。
名づけて「逆さ言葉クイズ」「逆さ言葉競争」です。
リモコンは「んこもり」になり、「うんこもり」と聞こえるので子どもは喜びます。
つづく
http://mamanote.jp/news/5174
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