●1時間目の授業に合わせて脳を目覚めさせる
授業は午前中に4時間もあります。ですから、午前中の1時間目からに脳が目覚めているように、生活リズムを整えてあげることが必要です。
そのためには、特に、就寝、起床、食事、排便の4つが大切です。まずは寝る時刻を厳守してください。低学年だったら9時までに、中学年は9時半までに、高学年は10時までに寝るのが理想です。
毎日同じ時刻に就寝すれば、自然に同じ時刻に起きられるようになります。
そして、脳は起きてから2時間経たないと全開にならないという説がありますから、夜更かししないことが大切です。
排便も大切です。排便をしてこない子は、集中力がかけるという実験結果もあります。実際、授業中にトイレに行く子もいます。トイレに行っていたがため、重要な説明を聞き逃してしまうこともあり得るのです。
●忘れ物が減れば授業に集中できる
忘れ物があると、子どもは授業の最初から意気消沈して意欲が低下してしまいます。ですから、忘れ物を減らすことが大切です。でも、忘れ物は、子どもだけでは直せません。
忘れ物をなくすには自己管理能力が必要ですが、この能力が目覚めていない子どももたくさんいます。特に男の子脳の子は自己管理力の目覚めが遅いです。
自己管理能力が成長するまでは、親の適切なサポートが不可欠です。ただ口で叱っているだけでは絶対に改善しません。ですから、合理的な工夫をしてあげましょう。
たとえば、学校に持っていくものを一カ所にまとめておく持ち物コーナーを作るのも効果的です。ひと目で何があるかわかるような状態になるように、並べたりつるしたりできるための工夫も必要です。
写真を活用するのも効果的です。教科ごとに必要なものを並べて写真に撮り、貼っておくのです。
ホワイトボードや付箋紙を活用している家庭もあります。
この他にもいろいろな工夫があり得ますが、そういう工夫をしながらも、最終チェックは親がしてあげるといいでしょう。
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●友達関係がよければ授業に集中できる
友達との関係が悪かったり、いつも一人だったりすると、子どもは授業どころでなくなってしまいます。
学校は学びの場であると同時に、友達と遊び、生活する場でもあります。友達関係の良し悪しは、学校生活をイキイキと過ごす上でのカギなのです。
親は、普段から子どもの話を共感的に聞いてあげて、話しやすい関係を作っておきましょう。そして、いつもと様子が違うとか、ちょっと元気がないなとか思ったら「この頃、○○くんはどう?」などとさりげなく聞いてみるといいでしょう。聞きやすい子なら、「このごろ、遊ぶ友達、いる?」と直接的に聞いてもいいでしょう。
友達のお母さんに聞いてみるのもいいと思います。その友達が「このごろ○○君は一人でいることが多い」などと、子どものことをお母さんに話しているかもしれないからです。
そして、気になることがあったら早めに担任の先生に相談してみましょう。子どもたちの人間関係については、先生たちも一番気になるところなので、ぜひ相談してください。
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●給食が心配だと授業に集中できない
食べるのが遅かったり、好き嫌いが多かったりすると、給食が苦手になりがちです。給食が食べられなくて悩んでしまう子は、当然、授業も身に入りません。
食わず嫌いを予防するためには、家庭でいろんな食材に触れさせることも効果的です。また、すでに嫌いなものは、たとえば家庭で栽培して収穫する喜びを味わせる、調理法を工夫してみる、一緒に調理してみるなど、親ができることをしてあげましょう。
それでも食べられない場合は、目をつぶることも大切です。子どものときに食べられなくても大人になってから食べられるようになることはよくあることですから、「子どものうちに直そう」などと思い込まない方がいいでしょう。
食べることを無理強いすると、食べること自体が苦痛でイヤなことになってしまいます。これは子どもの生きる力を弱めることにつながります。
また、給食嫌いが学校嫌いにつながってしまうこともよくあることです。それでは本末転倒です。
先生に、家でも食べる努力しているがなかなかうまくいかないこと、嫌いなものが給食に出る日は学校に行きたがらないこと、小食でたくさん食べられないこと、などを伝えましょう。
そして、大目に見てもらうように頼んでください。親として大人の交渉術を駆使して子どもを救ってあげてください。
給食のことが心配で授業に集中できないとか学校が嫌いになってしまう、などということは絶対に避けるべきです。
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