夏休みの宿題は、すすんでいますか?

 

なかでも読書感想文は、「どんな本を選べばいい?」「どう書いたらいい?」と、悩みのタネになりがちですね。
 子どもが感想文を上手に書けるように、どんなサポートをすればいいのでしょうか?
教育評論家の親野智可等先生にアドバイスいただきます。

 

 

●3ステップでスムーズに書ける!
 
親野 「小学1年のお子さんにとっては、はじめての読書感想文ですね。
まだ作文を書くことに慣れていないので、『何でもいいから、自由に書いてみなさい』と言っても、なかなか書き出せないものです。
 親御さんが様子を見ながら手助けをしてあげましょう。
 読書感想文は、書き出すまでのステップがとても大切なんですよ。
 
■ステップ1 『子どもが、いま興味のあるジャンルの本を選ぶ』

■ステップ2 『本の感想について親子でおしゃべりする』

■ステップ3 『おしゃべりした内容をもとに構想メモをつくる』
 
この3ステップをふんでおけば、スムーズに感想文を書けます。

 

今回は、最初のステップとなる本の選び方やおすすめの本をご紹介しますね」
 

 

●読書感想文は“本選び”が成功のカギ!
 
親野 「最も大切なのは、親が読ませたい本ではなく、子どもに合った本を選ぶことです。
だから、無理に推薦図書のなかから選ぼうとしなくていいんですよ。
 本選びのポイントは、おもに2つあります。

 
■POINT1 子どもが好きなこと、興味のあることの本を選ぶ
 
動物、植物、昆虫、恐竜、スポーツ、乗りものなど、
 好きなこと、興味のあることの本なら、夢中になって読めます。
 読書後に、感想をふくらませやすくなるでしょう。
 
選ぶ本は物語に限らず、科学やノンフィクションなどでもOKですよ。
たとえば、サッカーが好きな子なら、サッカーをする登場人物が出てくる本、有名なサッカー選手の伝記本もいいですね。
 
また、昆虫が好きな子には、『ぼく、だんごむし』(福音館書店)というダンゴムシの生態をテーマにした観察絵本がおすすめです。

 
■POINT2 子どもが体験したことが書かれた本を選ぶ

 
読んだときに、過去の自分の体験と照らし合わせて共感できます。
だから、『自分はどう思ったか』『自分だったらどうするか』を考えて、深い内容の感想文が書けるのです。
 
たとえば、弟や妹が生まれたとき、お母さんがとられたような寂しい思いを経験したことがある……そんなお子さんには、『ごきげんなすてご』(徳間書店)や『ママ、ぼくのことすき?』(平凡社)という本がおすすめです。
 
また、おばあちゃんが大好きな子なら、『ばばばあちゃんのおはなし』(福音館書店)というシリーズに興味を持つはずです。元気なおばあちゃんが活躍する物語で、子どもたちに人気の本です。

また、かわいがっていたペットが死んでしまった経験を持つ子なら『ずーっとずっとだいすきだよ』(評論社)という本があります」
 

つづく
http://mamanote.jp/news/108

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