「教えて! 親野先生」でおなじみの、親野智可等先生に「誰もが絶対じょうずに書ける、読書感想文」について伺いました。2回目は「事前の準備について」です。


(2)書く前が決め手! 構想メモを完成させれば、もう書けたも同然!

お子さんに合った本を選んだり、ホンモノ体験をしたりすれば、自然と良い読書感想文は書けるはず……。しかし、あまり読書が好きではないお子さんや、書くことが苦手なお子さんはどうでしょう。前回に続いて親野智可等先生に、読書感想文が苦手なお子さんがどうすれば楽しく、じょうずに書けるかを伺いました。


●書く前に親子でおしゃべり。それを構想メモにしましょう

さて、いよいよ読書感想文を書くことにしましょう。しかし、真っ白な原稿用紙を前にしたら、ほとんどのお子さんはどんよりしてしまいます。
そこで、書く前に親子でおしゃべりしながら、このような構想メモをつくってみましょう。これが完成すれば、情報が整理されて、書く焦点もはっきりし、感想文が書きやすくなりますよ。
あとは、各項目をつないでいけば完成です。

 Q:本を読んで、いちばん心に残ったことはなに?
このように問いかけるだけで「友情って熱いと思った」「一生懸命練習して、えらいと思った」など、読んだ結果焦点がしぼれ、話をふくらませやすくなります。

Q:自分にも似たことはある? 自分だったらどうする?
「2月に猫が死んだとき、私も主人公のように、本当に悲しかった」など、物語を自分の心情や体験に照らし合わせることができると、内容が深くなり、オリジナリティーのある文になります。
特に照らし合わせることがない場合は「自分が主人公の立場だったらどうしていただろう?」と想像をふくらませてみましょう。

Q:今、どんなことを考えている?
本を読み終えた結果、「身近な人に『ありがとう』と伝えたくなった」「登場人物のように冒険がしたくなった」など、自分にどう活かしたいかなどをまとめることができます。

Q:作者や登場人物に言ってあげたいことはある?
「私も主人公のように、いろいろな国へ冒険に行きたい」「この本を読んだことで、かわいがってくれたおじいちゃんのことを思い出しました」など、まとめとなる部分を整理できます。

つづく
http://benesse.jp/kyouiku/201207/20120717-1.html

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