乾電池を使って豆電球に明かりをつけるという勉強がある。
そこでは、導線のついたソケットと乾電池を使っていろいろなつなぎ方で明かりをつけたり、又はソケットを使わずに明かりをつけたりする。
さらに、電気の回路を使って電気を通すものと通さないものを見つけ出したり、スイッチを作って明かりをつけたり消したりもする。
学年が上がってくると、モーター、電流計、電圧計などを使う実験も入ってくる。
実際に授業をやっていて分かることは、この勉強ほど子どもの個人差が大きいものはないということである。
中には、生まれてからこれまで、一度も乾電池や豆電球に触ったことがないという子もいる。
その場合、ちょっと怖いという感じでなかなか手が出せないことがある。
その一方で、にわかに張り切り出す子もいる。
そういう子は、皆、既にいくらかの経験がある子たちである。
例えば、学習雑誌の付録でそういう遊びをしたことがある子だ。
あるいは、お兄さんが小学三年生の時に家でやっていたのをもらって遊んだことがある子だ。
クリスマスの時期にツリーなどを使って、親子でちょっとした電飾をした経験がある子もいる。
子どもの用のキットで経験した子もいる。
これが私の一番のオススメだ。
「電気 工作 キット」で検索すれば、楽しくできるキットがたくさん出てくる。
こういう物で遊んでおけば、自然に電気やメカに強くなる。
「理科が好き」「理系に強い」「機械が好き」と言えるようになる。
そして、キットで遊ぶ一連の過程をノートやアルバムなどに記録していけば、自由研究にもなる。
次のように記録していくのが一番簡単だ。
1,取り組みの過程を写真に撮ってプリントアウトして貼る
2,イラストを入れるのもよい
3,そこに、説明、気づいたこと、感想などを書いていく
4,本やネットで調べたことも書いていく
初出「小学三年生の心理」(大日本図書)
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