このことで毎日叱られている子がどれだけいるかわかりません。
でも、口で叱るだけで改善するということは決してありません。
これもやはり方法を工夫することが大切です。
片づけが苦手な子の場合は「片づけタイム」を決めて実行するのが一番です。
例えば毎日五時十五分になったら片づけタイムを三分取ると決め、その時刻になったら決まった音楽が流れるようにセットしておきます。
片付け方がよく分かっていない子には、親が一緒に片づけながら教えてあげます。
子どもでも大人でも片づけが上手なひとは時間を決めなくてもできます。
でも、苦手な場合は毎日同じ時刻にそのための時間を取るしかないのです。
時間さえ取れば誰でも必ずできます。
子どもが片づけをしたたら必ずほめてください。
片づけタイムをつくっても、親が見届けてほめないと子どもはすぐにやらなくなり、また叱る材料が増えるだけです。
親がほめ続けて、片づけタイムを確実に取り続ければ片づけのことで叱ることはなくなります。
叱っている家は、親がやるべきことをやっていないというだけのことなのです。
また、できるだけ短い手数で片づけができるような環境を整えてあげることも大切です。これは子どもには無理なので親の責任でやってください。
簡単に片づけられるようになっていれば、子どももそれほど面倒がらないで片づけるようになります。
収納場所や箱に「カード」などと入れる物の名前を書いておけば、分類する習慣がつきます。
ただ、あまり細かくするとたいへんになるので気をつけましょう
部屋や机の周りが片づいている状態の写真と、片づいていない状態の写真を並べて貼っておくとイメージトレーニングになります。
A4サイズの大きさにすれば効果的です。
初出『聖教新聞』(2012年3月23日から連載)
親野智可等のメルマガ
親野智可等の本
遊びながら楽しく勉強
親野智可等の講演
取材、執筆、お仕事のご依頼
親野智可等のお薦め
親野智可等のHP