星座早見盤という優れ物をご存知ですか?
これを上手に使えば子供を天文好きにさせることができます。

まずは、星座早見盤の紹介です。

星座の入門書には、必ず、夏の星座とか秋の星座等というように季節ごとの代表的な星座の位置を表した星図が載っています。
中には、月毎の星図を載せた物もあります。
ところが、星座の位置はご存じのように時々刻々と変化しています。
ですから、昨日と今日で同じ時刻に夜空を見ても星座の位置は変化しています。
また、同じ日でも19時と20時ではもう変化しています。
というわけで、夏の星座とか8月の星座と銘打った星図を見ても、見る日と見る時刻によっては全く当てはまらないということになってしまうのです。

そこで、登場するのが星座早見盤です。
これは必ず目盛りの付いた2枚の盤から成り立っています。
そして、1枚の目盛りには日付が記入されていて、もう1枚の目盛りには時刻が記入されています。
例えば7月3日という目盛りと19時という目盛りを合わせることで、まさに7月3日の19時に見える星空をズバリ再現することができるのです。
使い方はとても簡単ですから、素人にもすぐできます。
これを使えば、慣れていない方でもお目当ての星座を見つけることができます。

その際のこつは、まず一番目立つ星に注目して探すことです。
例えば、こと座を見つけたいならまずベガということ座で一番目立つ星を探すことです。

というわけで、星座早見盤をお薦めします。
1つ500円くらいですから、子供1人に1個くらいあると良いと思います。
1人1個持っていると、実際に星空を見ていないときなどにもそれで遊ぶことができます。今どんな星や星座が出ているのかな、などと想像したり予想したりするのも楽しいものです。

慣れてくると、星座早見盤を使って問題を出し合い遊ぶこともできるようになります。
例えば・・・
20時にオリオン座が見えるのは、何月何日から何月何日まででしょう?
カシオペア座は南に見えるでしょうか、北でしょうか?
星や星座は時間が経つと東へ移動するでしょうか、西でしょうか?
1月1日にしし座のレグルスが地平線から出てくるのは、何時でしょうか?
では、地平線に沈むのは何時でしょうか?
一年中見える星や星座は何でしょうか?

いくらでも問題は作れます。
星座早見盤が2個あれば、お互いに持ちながら問題を出し合うことができます。
こういう遊びが子供たちは大好きです。
こうやって遊んだり、実際に星空を見たりすることで、天文に興味を持つことができます。
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