学校から宿題で出される漢字の書き取りを負担に感じる子どもは多いもの。
「書き取り=大変な作業」と、漢字に対して苦手意識を持ってしまうこともあるようです。
そこで、教育評論家の親野智可等さんに、漢字をストレスなく覚える方法と親ができるサポート方法を教えていただきました。続きを読む
子育て・しつけ・学力・勉強・親子関係がみるみる変わる
[ 問題 ]
子供の毎日の宿題として日記が出ます。
我が子が書いたものを読むと、いつも平仮名が多くて、習ったはずの漢字もあまり使われていません。
さて、このような場合、あなたならどのように対応しますか?
A.まず、習った字は漢字に直させる。その後で、中身に大いに共感して褒める
B.まず、中身に大いに共感して褒める。その後で、習った字は漢字に直させる
C.とにかく中身に大いに共感して褒める。あまり漢字のことには触れない
D.正しい表記を身に付けられるように、習った漢字を使って書くことを重点的に指導する
●子どもが習った漢字を使わない理由は3つある
親のほうは、学校で習った漢字は、日記や作文で、あるいはノートに書くときに使って書くようにさせたいと思っています。
でも、子どもはなかなか漢字を使ってくれませんね。
私は次のような理由で漢字を使わないのだと思います。
●子どもにとって漢字の学習は大きな負担
1年生で習う漢字は80字で、2年生はその倍の160字です。
3年生と4年生が200字で一番多く、その後少し減って5年生で185字、6年生で181字です。
また、学年が上がるに連れて、習う漢字の画数が増えたり読み方が複雑になったりもします。
これはよく考えてみれば大変なことです。
●語彙力は学力に直結する
学力を上げるためには、たくさんの言葉を身につけることが大切です。
語彙力が高ければ教科書や本を読んでもよくわかるし、自分の考えを適切に表現することもできます。
つまり、語彙力は学力に直結するのです。
●平仮名ばかりで漢字がない
みなさんが子どもの日記や作文を見たとします。
そしたら、習った漢字があまり使われてなくて平仮名ばかりだったとします。
このような場合、あなたならどのように対応しますか?
次の3つの中から、自分に近いものを選んでみてください。
国語が嫌いで苦手な子は多い。少しでも改善したいなら、次のようなカルタを作って家族で遊ぶことをお勧めする。
続きを読むたまにしかない学校の作文の時間でしか文章を書かないというのでは、書く力が伸びるはずはない。気楽に書く「楽書き」を、日々の生活の一部にするとよい。
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