しがつここのか 親力UP1, あなたのお子さんは、親の愛情を実感できていると思いますか? 私は、23年間、小学校の教壇に立ってきました。その間に、600人以上の子供を受け持ち、いろいろな子供や親たちと接してきました。 世間では、「このごろの子は親によるしつけができていない」という言い方がよくされます。でも 、私は特にそう感じたことはありません。それよりも、「この子は親の愛情を実感できていないな」と感じることの方が多かったです。続きを読む
しがつとおか 親力UP2, いつも叱られている子は、いい自己イメージが持てなくなる 前回、親の愛情を実感できない子がいることと、その原因の1つが親子の触れ合いやコミュニケーションの不足だということを書きました。実は、もう1つ大きな原因として考えられるものがあります。それは、「叱りすぎ」です。続きを読む
しがつとおか 親力UP3, いつも叱られている子は、親への不信感を持つようになる 前回、叱ることには2つの大きなマイナスがあって、1つは叱られることが多い子は自分に自信が持てなくなるということを書きました。 もう1つの大きなマイナスは、叱られることが多い子は親に対して不信感を持つようになるということです。「もしかしたら自分は愛されていないのではないか?」「あまり大切にされていないような気がする」という気持ちが、どうしても出てきてしまうのです。続きを読む
しがつとおか 親力UP4, 「苦手なことは子供のうちの方が直しやすい」は本当か? 前回までで、叱られることが多い子は、自分に自信が持てなくなると同時に親への不信感を持つようになるということを書きました。 では、どうして親は子供をガミガミ叱るのでしょうか?よく言われるのが、「苦手なことを子供のうちに直してやりたいから」という理由です。続きを読む
しがつとおか 親力UP5, 「叱らなくて済むシステム」のすすめ ~何事も合理的な工夫で解決しよう~ 前回、子供は瞬間瞬間を生きる存在なので将来のことを考えて今のうちに苦手なことを直そうとは思わない、だから子供は苦手なことを直すのが苦手なのだ、ということを書きました。でも、そうすると、「では、何もしなくていいのか?」という疑問が当然出てくると思います。続きを読む
しがつとおか 親力UP6, どうしてもできないことには目を瞑ってやり、ほめることに力を注ごう 前回、子供が自然にできるような合理的な工夫、つまり「叱らなくて済むシステム」が大切だと書きました。たとえば、片づけタイムをつくるとか簡単収納の工夫をしてやるとか歯を磨きたくなるような工夫をしてやるなどです。 でも、ここで1つ頭に入れておいて欲しいことがあります。それは、いろいろ工夫をしてもなかなか成果が上がらないこともあるということです。ましてや、子供の苦手を直すところまでは行かないことも多いということです。続きを読む
しがつとおか 親力UP7, 子供が熱中していることをほめよう!それがその子の長所なのだから 子供をほめることについて、私は2つの視点で考えています。1つは、その子がよくやっていることや熱中していることをほめることです。もう1つは、しつけたいことを取り敢えずほめることです。続きを読む
しがつとおか 親力UP8, しつけたいことは「取り敢えず」ほめよう! 前回、ほめ方の1つとして、「その子がよくやっていることや熱中していることをほめる」ことが大切だと書きました。もう1つの大切なほめ方は、「親がしつけたいことを取り敢えずほめる」ことです。続きを読む
しがつとおか 親力UP9, 「人格否定」の言葉は、口が裂けても言わないように! 前回までに書いたことを簡単に振り返ると、「叱らなくて済むシステムを工夫して、それでもできないことには目をつぶりつつ、ほめることを中心に育てていく」ということになります。このような生活に心がけていると、親も子供も毎日を安らかな気持ちで心穏やかに過ごすことができます。続きを読む
しがつとおか 親力UP10, 自己翻訳力こそ、親力のカギ!~思ったまま口に出すのではなく、どう言えば相手のためになるか考えよう~ 前回、私は、親の言葉づかいには4段階あり、一番まずいのが「人格否定」の言葉だと書きました。たとえば、「おまえはダメだな」「ずるい子だ」など、その子の人格を丸ごと否定する言葉です。続きを読む
しがつとおか 親力UP12, 子供に「ノー」と言うときは、「イエス、イエス・・・バット」方式で 前回、私は、子供が安らかな毎日を送るために、受容と共感が大切だと書きました。これについて、さらに具体例を挙げたいと思います。 たとえば、子供が「あ~、宿題やるのめんどくさい」と言ったとします。続きを読む
しがつとおか 親力UP13, 親に「受容と共感」がないと、子供はそれを他所に求める 前回まで、子供が安らかな毎日を送るために必要な「受容と共感」について書いてきました。友達とけんかしたとき、塾を辞めたいと思ったとき、宿題がめんどくさいとき、何かおねだりしたいとき、どんな場合でも、まずは親が子供の気持ちを受け入れ共感してやることが大事だということを強調してきました。続きを読む
しがつとおか 親力UP14, 自分の共感力を自己チェックしてみよう 前回、親に自分の話を聞いてもらえない子は、夜の町などで聞いてくれる人を求めるようになると書きました。 これに関して、以前私は少年鑑別所の職員が書いた本を読んだことがありますが、その本に次のようなことが書かれていました。続きを読む
しがつとおか 親力UP15, 親のストレスを子供にぶつけないためには? ここまで、私は次のことを強調してきました。子供を叱ることには2つの弊害があるので、叱らなくて済むシステムを工夫して、どうしてもできないことには目を瞑り、ほめることに力を注ごう。子供が安らかな毎日を送れるよう、親は言葉遣いに気をつけ、受容と共感に心がけよう。続きを読む
しがつとおか 親力UP16, 仕事が多すぎるのと子育てを一人で背負いすぎるのは、要注意 前回、私は、「親のストレスは子供にぶつけられるので、親は自分のストレスを上手にコントロールすることが大切だ」と書きました。では、具体的にはどうすればいいのでしょうか?続きを読む
しがつとおか 親力UP17, ストレス解消、子供と離れる、深呼吸、イライラのマグマを出す 前回、「子供にストレスをぶつけないために、仕事の多すぎや子育ての背負いすぎに気をつけよう」と書きました。まだほかにも、子供にストレスをぶつけないために心がけて欲しいことがいくつかあります。 1つめは、自分なりのストレス解消法をいくつか持つことです。 続きを読む
しがつとおか 親力UP18, 自分のイライラで子供を傷つけないために~「意味不明な言葉で怒る」&「親のイライラ注意報を出す」~ 前回、子供にストレスをぶつけないために心がけて欲しいことを4つ書きました。その続きとして、後2つ紹介したいと思います。続きを読む
しがつとおか 親力UP19, 怒りやイライラを溜め込まないで、純粋に上手に出してしまおう 前回までに、子供にストレスをぶつけないために心がけて欲しいことを6つ紹介しました。私はこれらのことを講演でもお話しているのですが、ある講演の後でちょっと気になる感想をいただきました。それには、次のように書かれていました。続きを読む
しがつとおか 親力UP20, 子育ての初心に返って、親の欲を見つめ直そう ここまで、5回にわたって、親のストレスを子供にぶつけないための方法を書いてきました。というのも、これはそれほどまでに大切なことだからです。さらに、これについて、あと2つ大切な方法を紹介したいと思います。続きを読む