見逃さずにほめる、というのは案外大事なことです。
いい兆候を見いだして、それを言葉や態度で伝えると、後になって効果が現れます。
ほめることには案外クリエイティブな側面があります。
今回は、伝えるタイミングやほめ方についてお話ししましょう。
●ノートのとり方をほめられた子ども
これはSさんという方から聞いた話です。
ある日、Sさんは小学生の子どもの理科のノートを見ていて、すごくよく書けているページを見つけました。
日付はもちろん、実験のタイトル、仮説、実験結果、などが構造的に書けていたそうです。
それで、「すごく見やすく書けているね。これなら後で見たときにもわかりやすくて、すぐ思い出せていいね」というように、ノートの使い方をほめました。
そして、さらにコンビニに行ってそのページをコピーし、それをリビングの壁に貼ったそうです。
すると子どもは、自分でもそのコピーを見てニヤニヤして、だんだんノートの使い方を意識するようになったというのです。
それからは、理科以外でもノートの使い方が上手だったところをコピーしてあげるようにしている、とのことでした。
ときどき、子どもの方からも「このページをコピーして」と言ってくるのだそうで
す。
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