現代の子どもにとって、生活の一部になっていることも多い“ゲーム”。
専用のゲーム機のほか、スマホやタブレットなどいつでもその世界に没頭できる環境が揃っています。
我が子が熱中する様子に、心身ともに悪影響があるのでは?と気になったり、約束の時間を守らなくてイライラすることもあるのでは?
『kufura』のアンケートでも親子喧嘩の原因No.1になった子どものゲーム。
教育評論家の親野智可等さんは、喧嘩のきっかけになりやすいからこそ、子どもと共感的に関わるチャンスだと言います。
連載【もしかして、毒親!?】7回目の今回は、親子関係にひびが入りかねないピンチをチャンスに変える関わり方について、3つのステップで教わります。
●STEP1:「ゲーム=悪いもの」という親の認識を変える
「子どもはゲームを楽しみながら、自ら設定した目標に向かって研究や努力を重ねて、実はとても頑張っています。
この頑張りだって大事なものなのに、親が全く理解を示さず“勉強しなきゃだめ!”
”ゲーム捨てちゃうよ!”と否定的な関わり方ばかりしていると、“どうしてわかって
くれないんだ”と信頼関係が損なわれ孤独を感じるようになってしまいます。
アルコールやギャンブルもそうですが、孤独の中にいることで中毒や依存症になるリスクが高まるので、一方的に叱りすぎるのは逆効果。
ゲームには、目標達成→リトルサクセスを体感→自己肯定感UPというメリットもあります。
悪いものだと決めつけてゲームをしている姿を見てすぐ叱るのではなく、まずは、“面白そうだね” “楽しんでるね” “どんなゲームやってるの?”と、ゲームに理解をもった歩み寄りをすることが、ゲームを親子喧嘩のきっかけにしない、第一歩です」(以下「」内、親野さん)
●小学生男の子ママのリアルな悩みは…
6年生と4年生の男の子がいる我が家では、「ゲームは宿題などやるべきことをやってから30分」と決めているのですが、最近は“いつもいいところで終わっちゃう!”と時間を守らず困っています。
ゲームを取り上げたことも数知れず……制限しすぎでしょうか?
「30分では子どもにとっては短いです。ゲーム上での“目標達成”ができていないでしょうね。
親が一方的に決めたルールで縛っていると、約束を破ったり、隠れてやるようになってしまいます。
こういう時こそ、ゲームをきっかけに親子で共感的かつ民主的な会話をするチャンスです。
次のステップを参考にしてみてください」
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