親はどうしても子どもの短所にばかり目がいき、長所やよいところが見えないものです。
そこで今回は、子どものよいところを見つける方法を一つ紹介します。




●「勉強ができない」とは言っても…


身近な存在であればあるほど見えにくくなることがあるものです。
子どもに期待をかければこそ、「もっと〇〇できた方がいいのに」と将来の心配をしてしまうのです。


育児や教育で苦しいときには、今の目の前にいる子どものよいところを、あらためて見てほしいと思います。
名づけて「一歩下がり法」を、試してみてください。


これは、普段「できて当たり前」と思っていることを、親が一歩下がってみることで長所としてとらえ直す方法です。


たとえば、親はよく「うちの子は勉強ができなくて困る」と嘆きます。


でも、日本語を話せるし、読んだり書いたりもできるわけで、これはよく考えてみると実にすばらしいことです。


あるいは、「ピアノがちっとも上達しない」と嘆いているかもしれません。
でも、一応はピアノが弾けるわけで、これもすばらしいことです。


当然、手も動くし、音階をとらえられているのです。
これもまた本当にありがたいことです。