●怒りの土台には、別の感情が隠れている
読者のみなさんは、日々、家事・子育て・仕事などで多忙な日々を送っていることと思います。
そのようなストレスが多い生活のなかで、怒りがこみ上げてきたりイライラしたりすることも多いのではないでしょうか。
この「怒り」について、心理学者のアドラーが興味深い考察をしています。
「怒りというものは二次感情だ」というのです。
つまり、怒りは二番目に出てくる感情であり、その土台には別の感情「一次感情」が隠れているということです。
隠れているのは、例えば、心配・不安・寂しさ・落ち込み・がっかり感・落胆・悲しみ・悔しさ・裏切られた気持ち・不満・期待・安心・喜びなどの感情です。
●支配したい・言うことを聞かせたいという感情
もし、子どもが勉強しないで遊んでいる姿を見て怒りが湧き、イラッとするなら、その土台には次のような一次感情があると考えられます。
▼自分が何度も言っているのに聞いてもらえないというがっかり感
▼自分の言葉が軽く扱われているという不満
▼子どもの成績が下がることへの心配
▼子どもの将来への不安
まず土台にこのような一次感情があって、それが怒りに変わるわけです。
さらに、ここに挙げた4つの感情のうち、1つ目と2つ目をよく見てみると、その土台にもう1つ別の感情が隠れているのに気がつきます。
つまり、1つ目の「自分が何度も言っているのに聞いてもらえないというがっかり感」と、2つ目の「自分の言葉が軽く扱われているという不満」の土台には、相手を思い通りに支配したい、言うことを聞かせたい、自分の正しさを証明したいなどの感情が隠れているのです。
こうした感情が満たされないからこそ、がっかりしたり不満を感じたりして、その結果として怒りが出てくるのです。
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