「馬鹿じゃない?」「キモい」「ムカつく」などの言葉を子どもが発するとドキッとしますよね。


「おれ」「おまえ」といった言葉も乱暴に聞こえて気になります。
でも、いくら禁止しても、見えないところで言っているかもしれない……。
子どもの言葉遣いには多くのおうちのかたが悩んでいます。


子どもの言葉が気になったとき、どう受け止めて、対応すればいいのか、教育評論家の親野智可等先生にお聞きしました。




●なぜその言葉を「言いたい」のか


子ども同士や親子の会話の中で、「こんな言葉遣い、どこで覚えたの?」「この言葉はあまり使ってほしくないな」と思うことがあります。


親としてはとまどうものですが、子どもの言葉や口調が変わったと感じるときは、子どもの世界が広がり、新しい人間関係ができてきている場合が多いのです。


中でも大人が乱暴に感じる言葉は、子どもにとっては格好良く思えたり、たくましさや強さを感じたりするので、伝染しやすくなります。


自分がその言葉を使うことで、自分も強くなった気がするのです。


また、友達と近い関係になりつつあるとき、同じ言葉を使おうとすることがあります。


これは、乱暴な言葉だけでなく、グループでしか通じないような特別な言葉、ある年齢層で流行する言葉なども同様です。


共通の言葉遣いには、仲間意識を高める力があり、お互いに言い合っているので少々乱暴でも深刻に受け止めず、からかいやツッコミの言葉が潤滑油になっている場合もあります。


このように、多くの場合、子ども自身が「『悪い言葉』を使おう」と思っていたり相手の気持ちまで考慮したりしているわけではないのです。


もちろん、言葉は言われた相手の受け止め方で非常に攻撃的なものにもなり、そうした言葉の危険については教えていくべきです。


しかし、すべてを頭ごなしに禁止し、押さえ込もうとすれば「自分の気持ちをわかってくれない」という反発心が生まれる可能性があります。


まず子どもの気持ちや背景に目を向けて、ややおおらかな気持ちで受け止めてみてください。




●禁止や否定より「想像させる」


もし、子どもが使う言葉が人を傷つける可能性があるときや、度を越して不快感を与えるようなときは、……