子どもとの会話で親がついやってしまいがちなNG行為には、意外と気づけていないもの。
具体的なNG例とその理由について、教育評論家の親野智可等さんに伺いました。




●親子の会話でよく見るあの構図…実は最大のNG行為だった!?


── 子どもの話を聞くときに、ついやってしまいがちな言動が実はNGだった…ということがありそうで心配です。



親野さん:

いちばんありがちなのが、スマホをいじりながら、あるいは、テレビに目をやりながら子どもの話を聞く“ながら聞き”です。


よく見る光景ですが、子どもからすれば「自分と向き合ってくれない、適当にあしらわれている」と寂しく感じてしまいます。


子どもと話をするときは、できるだけ作業の手を止めるなどして、しっかり対応することが大切。


さらに、しゃがんだり椅子に座るなどして、目線の高さを揃えましょう。
それにより「自分は親にとって大切な存在なんだ」と愛情を感じることができるので
す。


また、未就学児の子どもに何か伝えたいときや指示をしたいときには、子どもの視界に入らないとあまり効果がないことがわかっています。


── それは意外でした。“言葉だけでは伝わらない”ということでしょうか?



親野さん:

大人同士なら声だけで伝わりますが、小さな子どもの場合、視覚情報に頼る部分が多く、言葉だけでは、自分に話しかけられているのかどうか理解できないケースも多いのです。


これはお年寄りも同じ。


ですから、特に大事なことを伝えたいときや、なにか指示をしたいときは、きちんと子どもの視界に入り、目の高さを揃えて、視線があった状態で話すことを意識してください。


それによって、子どもの聞く体制が整い、伝わり方が違ってきます。