●40代の女性・F子さんの例

まず、40代の女性・F子さんから聞いた話を紹介します。
F子さんは、思春期の反抗期のとき、父親のことを避けていたそうです。


別にものすごく嫌いというわけではなかったのですが、本人も理由がわからないまま、とにかく避けていたとのことです。


できるだけ一緒に食卓を囲まないようにしていましたし、玄関やリビングでも顔を合わせないようにしていました。


そんなある日、母親から「お父さんが『F子はテニスをがんばってるな』って言ってたよ」と聞きました。


F子さんは「え、そうなんだ。見てくれてるんだ」と思って、うれしかったのを覚え
ているそうです。


それで、「さらにテニスをがんばろう」という気持ちにもなったとのことです。



●母親の言葉で父の気持ちを知った

また、しばらくしてから、母親から「お父さんが『F子はおばあちゃんを自分のことのように心配して、優しいなあ』って言ってたよ」と聞きました。


祖母がケガで入院していたときのことで、F子さんはこれを聞いてとてもうれしかったそうです。
そして、自分が一方的に父を避けているのがなんだか申し訳ないように思えてきたのです。


あまり頻繁ではなく時々ですが、母親はこのように父親の言葉を伝えてくれました。


そのため、F子さんは「父親が自分のことを気に掛けてくれている。よく見てくれている」と感じることができました。


そのおかげか、高校の半ばくらいから父のことが嫌でなくなりました。


その後、高校を卒業してからは父と大の仲良しになり、大人になった今でもいい関係が続いているとのことです。



●第三者から伝えられると信憑性が高まる“ウィンザー効果”

私は、F子さんの話を聞いて心理学でいう“ウィンザー効果”を思い出しました。

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