多くの親は子どもの能力を伸ばしたいと思っています。


例えば、「勉強ができるようにしたい」「片付けができるようにしたい」「しっかりした生活習慣が身に付くようにしたい」などです。


しかし、残念なことに、その思いが空回りしている人が多いのが実情です。
これから、いくつか具体例を紹介したいと思います。




●親の言動が大きく影響


例えば、「歯磨きしなきゃダメでしょ。今度磨かないとおやつ抜きだよ」と叱っている人がいるとします。


このように罰で脅して効果があるのは最初の1、2回だけで、すぐにマンネリ化して、子どもは言うことを聞かなくなります。


その代わりに、全く別のものが身に付きます。
それは、罰則型の言葉遣いです。


つまり、子どもも兄弟や友達に対して、「○○しないと遊んでやらないよ」といった罰則型の言葉遣いをするようになるのです。


これは日常生活で親が関西弁で話していると、子どももやがて、関西弁で話すようになる原理と一緒です。


親が関西弁で話しているのに、子どもが東北弁で話すということはあり得ません。


これと同じように、親が「何で片付けしないの。片付けしなきゃダメでしょ」「宿題やらなきゃダメだよ」などという「否定語」を使っていると、子どもも同じような否定語を使うようになります。


つまり、親が「否定語弁」で話していると、子どもも「否定語弁」で話すようになるのです。


本当は歯磨きや片付けを身に付けさせたかったのですが、それはかなわず、意図していなかったことが身に付いてしまうわけです。


これを筆者は「裏の教育」と呼んでいます。


本来意図していた表の教育は大抵の場合達成されず、意図していなかった裏の教育がかな
り高い確率で実現されます。


なぜなら、親が目の前で見本を見せているからです。
これが「モデリング効果」といわれるものです。

つづきはこちらから ↓↓↓
オトナンサー

こちらの記事も参考に ↓↓↓
「何度同じことを言わせるの!」という叱り方はムダ。子どもは失敗を繰り返すもの