●人は感情的になると、疑問形で相手を責める
20代の女性・宮崎さん(仮名)が子どものころのことです。
なにかの用事で家を出るとき、宮崎さんは玄関においてあった金魚の水槽を倒してしまい、玄関が水浸しになってしまいました。
すると、お母さんが「なにやってるの!? どうしたらいいの!?」と怒りながら叫びました。
そう言われても、子どもの宮崎さんはどうしていいかわからず、オロオロするばかりでした。
とりあえず、目の前のティッシュの箱から数枚抜き取って拭きました。
それを見て、お母さんは「なにやってるの!? そんなので拭けると思ってるの!?」と怒りました。
そして、しばらくしてから浴室に行き、タオルを5、6本持ってきて、「これで拭きなさい」と言ったそうです。
私はこの話を聞いて、「感情的になったとき、人は疑問形で相手を責めるものなんだ」と改めて感じました。
●冷静になって、具体的な指示を出そう
このことは、以前もこのコラムで書いたことがあるのですが、嫌みな疑問形で詰問して、相手を困らせて溜飲を下げようという意図が無意識のうちにあるのです。
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特に、自分より目下と思っている相手には、そうなりやすいものです。
それは、親子や上司・部下、先輩・後輩などであり、夫婦でもそうかもしれません
ね。
こういうときは、「どうしたらいいの!?」と嫌みな疑問形で感情的に責めるのではなく、冷静になって「タオルで拭こう。5枚くらい持ってきて」など、具体的な指示を出すことが大事です。
誰でも、日頃の生活の中で子どもに嫌みな疑問形をつかってしまうことがあると思うのですが、そういうときは自分がイライラしているのだと気づいてほしいと思います。
そして、冷静になって具体的な指示を出すように努めましょう。
例えば、次のようなことが考えられます。
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