そろそろ夏休み、というお子さんも多いかもしれませんね。
しかし、休園、自粛など、少し前までおうちで過ごすことも多かったママ、パパにとっては
「この夏、どうする…?」
と、頭を悩ませてしまう時期でもあるのではないでしょうか。
でも、とくに特別なことはしなくても、夏を有意義に過ごすことはできるのです
そこで今回は、教育評論家の親野智可等先生に、幼児の夏休みは何が大切か、どういう力を伸ばすチャンスなのかを伺いました。
●子どもの“やりたいこと”をたっぷりできる夏休みに!特に、子どもがやりたい「遊び」を十分に
幼児期の「遊ぶ」という行為はとても重要であるとされています。
例えば、砂遊びで、
「大きい山にしてトンネルを作ろう!」
「あれ?うまくいかないな、どうしたらもっとお山が高くなるんだろう?」
「もっと水を混ぜればいいのかな?」
「あっ、混ぜすぎちゃった!失敗!」
「うまくいかないから○○ちゃんにやりかたを教えてもらおう」
…ということも大切な経験。
「自分で目標をもち、それに向かって試行錯誤し、あきらめずに最後までやり遂げる」「友だちとコミュニケーションを図って協力する」などといった経験は、自主的な遊びから生まれるものです。
自分がやりたいことだからこそ、それを「達成するためになんとかしよう」という行動力につながるのです。
そして、「遊び」を通して得た経験は、「非認知能力」という子どもの将来に大切な力を育むことにつながるといわれています。
●「非認知能力」って?
算数や国語で○点をとった、などの数値化できる「認知能力」に対して、数値化できない能力のこと。
自分の力でやりとげる力、試行錯誤する力、コミュニケーション能力、自己管理能力、思いやりなど。
そして、この「非認知能力」が高いほど、学力が伸びたり、年収の高い仕事を得ることができたりすることにつながっているということがさまざまな調査から証明されています。