●こんな時だから心がけたい子育ての大原則


佐渡島:

今、うちの息子たち3人は全員、学校がなく家にいます。
子育てには普段から悩みが尽きませんが、この時期、親が気を付けるべきことはありますか。



親野さん:

この状況は、親もストレスが溜まりますよね。
そんな時に、子供が宿題しなかったり、片付けしなかったりすると、つい叱りすぎてしまうことがあります。
あまり子供を叱り続けると、子供の自己肯定感が下がり、親子の信頼関係も損なわれます。


ここはひとつ親が開き直るのが大事です。
非常時ですからストレスはあって当たり前ですし、親は休校によって子供の学力に対する不安や焦りもあるので、こうした子供を愛するがゆえのストレスも降りかかってきます。


ですが、過去の歴史を振り返ると、第二世界大戦の終戦後は学校教育がほとんど成り立たない状態でしたが、それでも終戦まもない時代に育った子供たちが日本の高度成長期を支えてきました。
今はインフラも整備されていますから、「なるようになるさ」と開き直りましょう。



佐渡島:

子供が小さいうちだけでなく、中学・高校と進んでいく中でも、本音で話し合える親子関
係の築き方はありますか。



親野さん:

まず親も子供も一人の人間同士だと自覚し、上下ではなく「横並びの関係」を意識してください。
子供は天からの授かりものだと言いますが、授かっているのではなく、「預かっている」のです。


一人の人間の大事な期間をお預りし、育てさせていただいているのだと思ってください。
そうすれば、否定的で権力的な言葉は出てこないはずです。子供は侮れない存在ですから、一人の人間としてリスペクトしながら育てる。
相手を否定しない、責めない、咎めない。
そういう気持ちを持って言葉を選ぶ事が大事です。




●学校の宿題はやらなくてもいい?


佐渡島:

ほとんどの学校はオンライン授業へ移行しないので、休校中は学校から大量の宿題を渡されています。
ただ、子供たちは進んで宿題をやりたがらない。
それで、宿題の内容を見てみると、確かに面白くはないんですよね。
こういう時、無理やりやらせたほうがいいのか、判断に迷います。



親野さん:

面白くないものを強制的にやらせるのは逆効果だと思いますね。
そもそも、この非常時に勉強へのモチベーションを持っている子供は、ほとんどいないと思います。
それなのに新しい宿題をどんどん渡されて、終わりも見えないし、やらなければ親に怒られるという状態です。
この状況は、もしかしたら勉強が嫌いになる子供を大量生産しているかもしれません。



佐渡島:

子供が宿題をやる気にならなかったら、やめてしまってもいいのでしょうか。



親野さん:

私はいいと思います。
本当に大事なのは、子供を伸ばすこと、子供を健全に成長させることです。


宿題はその手段であって、それが目的化してしまってはいけません。
本来の目的のためには何をしたらいいのか、本当に宿題をやらせることがいいのかをわが子に照らし合わせて考えてください。


これだけ大量の宿題をやらせるのは無理だなと思ったら、親の責任でやめさせてください。
親にはそういう権利があります。
そして、なぜそう判断したかをしっかり先生に伝えることも大事です。
それをしないと、ただ単にサボっただけと取られてしまいますから。

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コルク佐渡島の好きのおすそわけ
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