学校、園、塾、習い事の先生たちを対象に講演することがあります。
そういうとき、私が一番強調するのは、子どもとよい人間関係を作ることに全力を挙げてほしいということです。
 

具体的には、子どもが「この先生は私のことをわかってくれる」「この先生は僕のことをよく思ってくれている。認めてくれている。僕もこの先生が好き」と思えるようにしてあげることです。
 

成長途上で、このようなよい人間関係をたくさん持つことが非常に大事です。
そうすれば、「私は他者とよい関係を作ることができる」「僕は人に受け入れてもらえる」「私は人に認めてもらえる」という自信になり、自己肯定感を育てることにつながるからです。
 

同時に、「他者は信頼していいんだ」という他者信頼感を育てることにもつながります。
現在、発達心理学や教育心理学の研究が急速に進展していますが、これらの研究が進めば進むほど、この自己肯定感と他者信頼感の2つがいかに大事かがわかってきています。
 

この2つがある人は、周囲の人たちとよい人間関係を作りながら、プライベートでも仕事でも自分の意思と能力を十分に発揮して成功することができます。
 

もし、学校、園、塾、習い事の先生が、子どもとよい人間関係を作ることができれば、それはその子の自己肯定感と他者信頼感の涵養に貴重な一票を投じたことになります。
 

その反対に、「この先生は私のことをわかってくれない」「この先生は僕のことをダメな子だと思っている。
僕もこの先生が嫌い」と感じるような人間関係を作ってしまうと、その子の自己肯定感と他者信頼感の涵養にとって大きく足を引っ張る経験をさせてしまったことになるのです。
 

これでは、いくら学力を上げても習い事を上達させても意味はありません。
初出『Smile』(学研エデュケーショナル)

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