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食後の歯磨きを忘れる子がいたら、叱るのではなく、合理的な工夫をしてあげてほしい。
つまり、叱らないシステムだ。

例えば、お箸や茶碗を食卓に出すとき、ついでに歯ブラシも出しておく。
そこに歯ブラシが出ていて、食後にやることが見える化されていれば、食後に歯を磨く確率は跳ね上がる。
それで、磨けたらほめる。それをしばらく続けてみて、様子を見ながらある日出すのをやめてみる。
少し手を離してみるのだ。
それで磨けたらさらにほめる。

磨けなくなってしまったら、また次から出してあげればいいだけのことだ。
あるいは、自分で最初から出しておくようにするのもいい。
こういったひと工夫が大事。

とにかく、子どもができないことがあったら、それを理由に叱るのではなく、工夫してやりやすいようにしてあげてほしい。
それでできたらほめる、様子を見ながら手を離してみる、無理ならもう一回、あるいは別の方法を試す…、といった順番が大切で、この順番は万事において当てはまる。

そして、親が工夫する姿を見せていると、子どもも「何かうまくいかないときは工夫して乗り越えることが大事なんだ」と学ぶ。
親が叱っていると、子どもは「何かうまくいかないときは、それを理由に相手をバッシングしていいんだ。そうすれば気持ちもすっきりする」と学ぶ。