ある日、小学四年生の守くんは食事中に弟がこぼした水を拭いてあげました。
すると、お母さんに「ありがとう。助かるよ」とほめられました。


ところが、二、三日後に同じことをしたら、そのときは「あなたが何でもやっちゃうから、弟がやらなくなるんだよ。」と叱られたそうです。


また、同じく四年生の恵美さんは、食事の後片づけと歯磨きをしないまま本を読んでいて、お母さんにこっぴどく叱りつけられました。


ところが、一週間後にうっかりまた同じことをしてしまったのですが、そのときは「読書がんばってるね」とほめられたそうです。


恵美さんによると、「一回目のときは、雨で洗濯物が乾かなくて、お母さんはイライラしてた。二回目のときは、美容院に行って気分がよかった」とのことでした。


この二つは朝の会のスピーチの中で出てきた話ですが、聞いている子どもたちはみんな心当たりがあるらしく、大いに共感して大変な盛り上がりでした。


このように、親というものは自分の気分や都合によって子どもへの対応がころころ変わります。
子どもは同じことをしても叱られたりほめられたりするのです。


気分に左右されやすく身勝手なご都合主義の親だと、子どもはとても困ります。
そして、常に不安を感じ、叱られないように親の顔色を見て行動するようになります。


つまり、「今は叱られるからやめておく」「今は叱られないからやっていい」などの判断基準で行動するようになります。
これが習い性になると、生きていく上で極めて大切な本当の倫理観や規範意識が身につきません。


このような親だと子どもは面従腹背になります。
また、突然の災難から自分を守るために、ウソをついたり人のせいにしたりするようになります。
つまり、子どももその場しのぎのご都合主義になってしまうのです。


親が気分次第の人でなく安定していれば、子どもも安心して過ごせます。
ウソをついたり人のせいにしたりする必要もありませんし、正しい倫理観や規範意識も自然に身につきます。


そして、こういったことは親だけでなく、学校の先生や会社の上司についても同じです。
上司が気分に左右される人だと、部下はたまったもんじゃありませんよね。


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