子どもは何事においても時間がかかります。
大人のように能率的にできません。
試行錯誤しながら、失敗したりつまずいたりしながら、自らの力で進んでいくことが大事なのです。


ですから、親は待つことが大事ですね。
待てる親であってください。
待てない親は子どもの伸びる芽を摘んでしまいます。


以前、夏休みの前半におこなわれた、ある子ども木工教室で、こういう光景を見ました。
そこでは、ロケット、ロボット、自動車、船、家、城などの木工用キットが用意されていました。
子どもたちは、その中から自分が好きなものを選んでボンドや釘などで組み立てます。


自分でできる子なら親は近くで見守ります。
一人では難しい子は親子で一緒に作ります。
2年生くらいの男の子が自動車と家のどちらにしようかと迷っていました。
両方のセットを見て「う~ん、う~ん」と言いながら考えています。


それを見ていたお母さんが、「早く決めなさいよ。何をぐずぐずしてるの?」と言いました。
それで、男の子が家の方を持とうとしました。


すると、すかさずお母さんが「あんた家を作るの?女の子ばっかりだよ、家を作ってるのは。見てご覧」と言いました。
たしかに、家や城を選んだのは女の子に多いようでした。
それで、その男の子は家のセットをおいて自動車のセットを手に持ちました。


男の子が自動車を作り始めてからもお母さんは黙っていません。
「そうじゃないでしょ。はじめに平らな板をおかなきゃダメでしょ」
「それはそこじゃないでしょ。何やってるの?もっとよく考えて」
「ほらほら、左手でしっかり押さえてないからずれちゃうんだよ」
「もっとがんばらないといいのが作れないよ」


当然のことながら、男の子はだんだん元気がなくなってきました。
何かする前に必ずお母さんの方をちらちら見るようになりました。
「これでいい?間違ってない?」という感じです。


見かねたスタッフが「お母さん、ちょっとこちらで見守っていましょうか」と言って、お母さんを少し離れたテーブルに連れて行きました。
お母さんは、「ああ、そうですね。私うるさすぎですよね。いけない、いけない」と言いながらスタッフについていきました。


このお母さんは、自分の言葉のまずさがある程度はわかっているようです。
でも、なかなかブレーキがかからないようです。
たぶん日ごろからこうなのでしょう。


みなさんはいかがですか?
いろいろな状況で、このお母さんと同じようなことをしてはいないでしょうか?


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