子どもたちに四字熟語を教えてあげましょう。
未知の四字熟語を初めて目にするとき、子どもたちには意味がわかりません。
でも、その由来や意味を話してあげると、子どもたちは「おもしろい」と感じます。


四字熟語の由来には興味深いエピソードが付随していることも多く、それらのものは特におもしろいと感じて記憶に残ります。


さらに、四字熟語は「ヒャッカリョウラン」とか「メイキョウシスイ」など、音の響きがとてもカッコイイのです。
大人がそういったおもしろくてカッコイイ言葉をたくさん教えてあげると、子どもは「この人、すごい!」と感じます。
 



子どもたちが一番理解しやすいのは、生活の中で折に触れて教えることです。


「サッカーの試合中に雨が降ってきて、両チームの選手が1つのテントで雨宿りした」という話を聞いたら「呉越同舟」を教えます。
「おばあちゃんに会いたいから早くお正月がこないかな」という子には「一日千秋」です。
いつも笑顔が素敵な子には、「明朗快活」を教えながらほめます。
「仏壇にあったお菓子を盗み食いしたらお腹が痛くなった」という時には「因果応報」です。
 

ただし、子どもを注意するときのお説教の道具として使ってばかりいると、四字熟語が嫌いになってしまいますので気をつけましょう。
一番いいのは、ほめる言葉に付け加えることです。
 



次のようなことも併せておこないましょう。
四字熟語、読み方、意味、由来などを書いた紙を、玄関、部屋、トイレなどに貼る。
学習マンガなど、四字熟語を扱った本を用意する。
四字熟語カルタで遊ぶ。
 

四字熟語には人生の知恵が詰まっています。
1つ覚えればその分賢くなります。
人生の様々な機会に思い出して、自らを振り返ったり判断の参考にしたりすることができます。

初出『Smile』(学研エデュケーショナル)

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