●アサーションは要注目のコミュニケーション・スキル


大人でも子どもでも、私たち人間の悩みの中で一番多いのは、「人間関係」です。
ですから、他者と上手にコミュニケーションを取るスキルを身につけることができれば、それは一生の財産と言えます。


現代では、そのための具体的かつ体系的な方法もいろいろと開発されています。
その中でも、特に実践的で取り組みやすいのが「アサーション」です。


アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現の方法です。
もともとアメリカで開発され、1980年代に日本にも紹介されました。


最近では、コミュニケーションのスキルを高めるために、アサーション・トレーニングを取り入れる企業や学校も増えているようです。




●自己表現には3つのタイプがある


アサーションでは、コミュニケーションのための自己表現を、次の3つのタイプに分
類しています。


1)アグレッシブ(攻撃タイプ)

自分を中心に考え、相手のことは考えないまま、言いたいことを言う。
命令する、指示する、押しつける。強がる、怒鳴る、脅すなど。
いばり屋タイプであり、漫画『ドラえもん』のジャイアンのような感じ。


2)ノン・アサーティブ(非主張タイプ)

自分の気持ちを抑えて、相手の言いなりになってしまう。
言いたいことや言うべきことを言えない。
消極的、引っ込み思案、口ごもる、卑屈な感じなど。
おどおどタイプであり、漫画『ドラえもん』ののび太のような感じ。


3)アサーティブ(調和的タイプ)

相手の気持ちに共感したり尊重したりしながら、自分の言いたいことも上手に言える。
断るときも相手を傷つけずに断れる。
代案や妥協案を提案したりなど柔軟な対応ができる。
まさに目指すべき理想的なタイプ。
漫画『ドラえもん』のしずかちゃんのような感じ。




●誘いを断るときの伝え方


次に、具体的な場面を想定して考えてみましょう。
例えば、「○○しようと誘われたけど、都合が悪い」ときの答え方です。


アグレッシブだと、「ダメ!」「ムリ!」「ダメダメ。もっと早く言ってよ」「こっちの都合も考えてよ」などの答えになってしまいます。


これでは、せっかく誘ってくれた相手を傷つけてしまいます。


ノン・アサーティブだと、「え? どうしようかな……」「えーと、えーと、あのう……」
という感じではっきり自己表現できません。


このように、断るでもなく応じるでもない態度では相手も困りますし、「自分とは遊びたくないんだ」と誤解されてしまう可能性もあります。


アサーティブだと、「ありがとう! 楽しそうだね。でも、ああ、今から□□に行かなきゃならないんだよ。また今度誘ってね」
「え! 行きたい、行きたい。と思ったけど、今日は帰って□□しなきゃならないんだ。明日はどうかな?」となります。


この対応では、まず相手の気持ちを受け入れて、その後で断る理由や状況を説明しています。


さらには、「明日はどうかな?」などと代案も出しています。
これなら、相手も傷つきませんし、自分も困りません。




●何かを貸してほしいときの伝え方


次は、相手が使っている何かを貸してほしいときの伝え方です。

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TOMAS スカラ

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