うちの子、小学校に上がってから、ちゃんとやっていけるかしら……
何かと不安なママたちのために、お届けしてきたこのコーナー。
今回は、「勉強の習慣をつけさせるには?」「家庭学習は1日どのくらいさせればいいの?」
「中学受験は?」「習い事は?」など、お勉強に関する悩みについて、教育評論家の親野智可等さんに聞いてみました。
●「勉強しなさい」は百害あって一利なし
──ズバリお聞きしたいのですが、かしこい子に育てるにはどうしたらいいのでしょ
う。
「勉強しなさい」と言わないことですね。
「勉強しなさい」と強いられたり、「どうして勉強しないの」と叱られたり。
このような経験が続くと、子どもは勉強=不愉快なものと認識し、それが「勉強嫌い」につながってしまうのです。
子どもは嫌いなことはやりたがりませんから、結局、勉強が苦手になってしまう。
それをまた叱られ、「勉強ができない自分はダメなんだ」と、自己肯定感が下がってしまう。
結局は、お母さんの「勉強をしてほしい」という気持ちが逆効果を産んでしまうのです。
自己肯定感が低い子は、「どうせ自分はダメなんだ」と思って新しいチャレンジをしなかったり、失敗するとすぐあきらめる子に育つ傾向があります。
逆に、自己肯定感が強い子は、「自分はできる!」と信じることができるので、新しいチャレンジを恐れないし、たとえ失敗してもあきらめずに再チャレンジすることができるのです。
●辛い勉強よりも、遊びが学びになる=楽勉(らくべん)がおすすめ
勉強が好きな子にするためには、勉強が「楽しい」と感じられるようにしてあげることが何より大事です。
そこで、オススメしたいのが楽しく遊んでいるうちに自然に勉強ができてしまう「楽勉(らくべん)」です。
たとえば、リビングに絵や写真がきれいな図鑑や、百科事典、学習まんがを、たくさん置いておくと、自然に手に取りますよね。
それをばらばらと見るだけで、勉強になります。
もしお子さんが、星の図鑑を熱心に見ていたら、外に出て一緒に夜空を眺めたり、プラネタリウムに連れて行ったりして、知識を深めてあげるといいでしょう。
そうやって、子どもが「面白いな」と興味を持つものを、できるだけ広げておくことが、後の学びにつながります。
たとえば、幼児期に星のことを見聞きした経験がある子は、小学校に入ってから、星座について学ぶようになったときも、「あ、あのときにお母さんと星を見て楽しかったな」というように、楽しかった記憶とともに興味がわいて、勉強に取り組みやすくなります。
私はいろいろなことに興味を持つことは、頭の中に「知識の杭」を持つことだと考えています。
川に杭を立てておくと、流れてきたものが引っかかるように、頭の中にたくさん知識の杭を立てておくと、いろいろな情報の中から、関連した情報が知識の杭に引っかかる。
そして、どんどんその知識がたまっていく。
知ると楽しくなって、もっと学びたくなる。
そういう状態を、幼児期につくっておくと、小学校に入ってからも、自然と勉強が好きになっていきますよ。
●最初のハードルを下げて、勉強にとりかかりやすくする
──小学校に入ると、宿題もあるし、さすがに遊んでばかりもいられません。
子どもが自発的に家庭学習をするようになるには、どうしたらいいでしょう。
だれでも多かれ少なかれ、「勉強っていやだな」と思うもの。
であれば、最初のハードルを低くしてあげることをおすすめします。
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