●「塞翁が馬」の故事


「塞翁が馬」という故事があります。
中国前漢時代の書『淮南子』(えなんじ)に出てくる話で、私はとても気に入っています。


少し長いですが、意訳して引用します。


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砦の近くに住む、占いが得意なおじいさんがいた。
ある日、突然、その家の馬が隣の胡という国に逃げてしまった。
近所の人々はみんなおじいさんを気の毒に思ってなぐさめた。
すると、そのおじいさんは、「これがどうして良いことにならないと言える? いや、きっとそうなる」と言った。


数カ月後、逃げた馬が胡の駿馬を連れて帰ってきた。
人々はみんなおじいさんを祝福した。
すると、そのおじいさんは、「これがどうして災いにならないと言える? いや、きっとそうなる」と言った。


その家では、立派な馬が増えた。
おじいさんの息子は乗馬が好きだったが、乗馬中に落馬して太ももの骨を折ってしまった。
人々はみんなおじいさんを気の毒に思ってなぐさめた。
すると、そのおじいさんは、「これがどうして良いことにならないと言える? いや、きっとそうなる」と言った。


1年後、胡の大軍が砦を攻めた。
丈夫な若者は弓を引いて戦ったが、砦の近くの人は10人中9人が亡くなった。
ところが、おじいさんの息子は足が不自由だったので、父子ともに無事に生き延びた。


ということで、福は禍となり禍は福となる。
その変化は見極めることができない。
その奥深さを測ることはできないのだ。

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●受験に失敗してセールスマンになる



この話を初めて知ったのは大学生のころでしたが、自分のことと引き比べて本当にそうだと思いました。


私は大学受験で全敗して、大学に行くのをやめようと思いました。


それで、本が好きだから本に関わる仕事をしようと思い、親に相談することもなく、勝手に本のセールスマンとして就職しました。


事業所や民家などに飛び込み営業をして本を売る仕事です。


この仕事のおかげで度胸がつきましたし、相手の様子を観察しながら対話する技術も学びました。
これは、のちに先生の仕事をするうえで大いに役立ちました。



●苦しい経験が後に役立った



その後、やはり大学に行きたいと考え直して、3カ月でその会社を辞めて受験勉強を始めました。


もう7月ごろになっていたので、いまさら予備校に行く気も起きず、自宅で勉強することにしました。
自宅浪人、つまり宅浪(たくろう)です。


ところが、これがまずかったのです。
家族も仕事や学校に出かけますので、私は自宅で一人勉強していました。


すると、だんだん精神的に変調を来し、先端恐怖症と対人恐怖症になってしまったのです。

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