女性なら年齢を問わず、おしゃれがしたいという気持ちがあるもの。
近年、メーク(化粧)に興味を持つ年齢が下がってきて、キッズやジュニア向けコスメ(化粧品)が充実してきている。
子供がメークに興味を示したらどうすればよいのか。「子供と化粧の付き合い方」を考えた。(加藤聖子・産経新聞)


●行き過ぎぬよう

女性なら誰もが子供のころに興味を持ったはず。
記者も母の口紅やアイシャドーをこっそり塗ってみた記憶がある。

皮膚科医で、自身も娘を持つ母親でもある、ウォブクリニック中目黒の総院長、高瀬聡子さんは「会員制交流サイト(SNS)で自撮り写真や動画をアップする機会が増えたこともあり、メークに興味を持つ若い世代が増えた」と指摘する。

最近は小学生向け雑誌や動画サイトでもメーク特集が人気。
「化粧に興味を持つのは社会性の表れで、女性として自然なこと。ただ、肌のバランスを崩す原因にもなるので、度が過ぎないように気をつけて」

●気持ちに共感を

子供がメークに興味を持ったらどうすればよいのか。

教育評論家の親野智可等(ちから)さんは「いきなり禁止せず、子供の気持ちに共感しながら“横から目線”で話をすることが大切。周りの子はどの程度なのか、周囲の“相場”を知っておくことも必要」と話す。

親の価値観だけで指導すると、隠れてするようになったり、今後のコミュニケーションに支障が出る危険性もある。

「気持ちはわかるよ」と共感した後で、
▽子供に向かない化粧品もある
▽親と選んだものを一緒に使う
▽学校にはしていかない-などのルールを親子で話し合い、明文化する。

「内面や体の健康が美しさにつながることも伝えたいですね」