今の日本の子育ては「促成栽培」が主流になっています。
子どもたちは早くから優秀であることを求められ、いろいろな面で急かされています。
生活の面でも早くから何でもしっかりできることを求められ、できないと叱られ、「自立、自立」と追いまくられています。

勉強や習い事についても同じで、親たちはとにかくわが子を早くから勝ち組路線に載せよ
うと一生懸命です。
でも、何でも早ければよいというものではありません。
成長が早くて小さいころは優秀で目立っていたけど、だんだんそれほどでもなくなってき
て、やがては普通になり結局は意外と伸びなかった、などということもよくあるからです。

「十で神童 十五で才子 二十過ぎればただの人」ということわざもあるくらいで、こ
ういうことはよくあることなのです。
英語にも「A man at five may be a fool at fifteen.」(五歳で大人並みの子は十五歳で愚か者になる)ということわざがあるくらいで、世界中でよくあることです。

●世の中には大器晩成の例もたくさんある

その反対に次のようなこともあります。
成長が遅くて小さいころは他の子に後れを取り、何かと手がかかって大変だったけど、自
分のペースでじっくり成長し、年を追うごとに伸びていきやがては大きく花開いた。
あるいは、何か一つのことをきっかけに一気にやる気が出て爆発的に伸びた……。
こういう大器晩成の例も世の中にはたくさんあります。

この「大器晩成」は中国の老子の言葉です。
同じような言葉は英語にもあり、「Great talents mature late.」「Great talents are slow in maturing.」などです。
そして、そういう人のことを表す「a late bloomer」「a late developer」などの言葉もあります。

日本独自の表現としては、「大きい薬缶は沸きが遅い」ということわざもあります。
ということで、これもまた世界中でよくあることなのです。