図鑑は子どもの頭を鍛えて学力をあげるために非常に役立ちます。
ところが、「買ったときは見たけどだんだん見なくなった」というように宝の持ち腐れになってしまうこともあります。
そういうときにお薦めしたいのがトレーシングペーパーを活用して、もう一度図鑑への興味を持たせる方法です。
 

まず、図鑑にある写真やイラストの中から好きなものを選びます。
例えばオオクワガタが角を振り上げているところとか、最新型のかっこいい電車などです。
その上にトレーシングペーパーをかぶせて、ずれないようにクリップやセロハンテープで留めます。


そして、トレーシングペーパーの上からボールペンか鉛筆で写真やイラストをなぞります。
なぞり終わったらトレーシングペーパーをはがします。
すると、とても素敵な絵ができあがっています。
 

写真やイラストをなぞるのですから、誰がやっても上手にかけるのは当たり前なのですが、子どもはとても喜びます。
私が学校の授業でやったときも、子どもたちはとても楽しそうに取り組みましたし、休み時間になっても自主的にやる子がたくさんいました。
 

これだけでもいいですが、色を塗るとさらに素敵になります。
形に合わせて切り取って、それを厚紙か画用紙に貼るとカードができます。
昆虫が好きな子なら昆虫カードがたくさん作れます。
 

これで終わってもいいですが、さらに発展させるなら、カードの裏に図鑑を見ながらその特徴を書き写します。
オオクワガタのカードなら「黒色 夜行性 絶滅危惧II類」などです。
あるいは、その特徴を別のカードに書いて読み札として、トレーシングペーパーの方を取り札にすればカルタとしても使えます。