未来作文というものがあります。これは、これから起こって欲しいことを、既に起こったことのように書く作文です。例えば次のような作文です。
題「平泳ぎで優勝!努力は嘘をつかない」
『今日の水泳大会で、私は50m平泳ぎで優勝できました。
家族や友達が応援に来てくれて、みんなの前で勝てたので本当にうれしかったです!
今まで一度も勝てなかったライバルのみきちゃんにも初めて勝てました。
その場で飛び上がりたいくらいうれしかったです。
大会の練習は本当に大変でした。息継ぎの時に水を飲みそうになって苦しかったことは、今でも忘れられません。苦しくてもがんばれたことで、今は他のことでもがんばれそうな気がしています。』
家族や友達が応援に来てくれて、みんなの前で勝てたので本当にうれしかったです!
今まで一度も勝てなかったライバルのみきちゃんにも初めて勝てました。
その場で飛び上がりたいくらいうれしかったです。
大会の練習は本当に大変でした。息継ぎの時に水を飲みそうになって苦しかったことは、今でも忘れられません。苦しくてもがんばれたことで、今は他のことでもがんばれそうな気がしています。』
この見本を読んであげれば、子どもにも未来作文の書き方がだいたいわかるはずです。
私が先生だったとき、何度か子どもたちに書かせたことがありますが、いつも子どもたちは喜んで書きました。
実際にあったことを思い出して書くよりも、子どもたちは未来作文の方が好きです。
なぜなら、未来作文は、自分にとって楽しいことや都合の良いことを、自由に想像して書くことができるからです。
そして、この「未来作文」は目標達成へのイメージトレーニングとして、応用することもできます。
つまり、子どもが今、目標に向かってがんばっていることを題材にして書かせるのです。
大事なことは二つあって、一つは、達成したときのうれしい気持ちや様子を想像して詳しく書くことです。
そうすると、自分が本当にうまく達成できそうな気がしてくるのです。
もう一つは今の努力を書くことです。
「その努力によって達成できた」と書くことで、実際にもその努力をがんばって続けたいという気持ちが高まってきます。
初出『Smile』(学研エデュケーショナル)
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