今回は親野先生にうかがった、おすすめの自由研究を紹介する。
研究材料を見つける参考にしてほしい。



●色の違いによる布の温まり方の違い



▼目的

白い布と黒い布で、温まり方に違いがあるのか調べる。


▼予想

黒い布の方があたたまる


▼方法

①温度計を3本用意し、1本は黒い布を温度を測るかんの部分に巻き、1本は白い布をかんの部分に巻く。3本目で気温を調べる。


②これらを日当たりのよい場所におく


③ 10 日間、毎日時間を決めて温度を測って記録する。


▼結果

黒い布は、白い布に比べ、温度がかなり高くなる。


▼まとめ

夏は白い服装、冬は黒っぽい服装のほうがすごしやすいことがわかる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


●ありの好物を探せ!


ありに人気の食べ物は何か調べる


▼予想

何種類か食べ物を置いたら、甘いものの方にありが集まる。


▼方法
①ありがくるところに、砂糖、あめ、黒パン、にぼしを置く。
②時間を決めて、集まってくるありの数を数える


▼結果

初めは砂糖に集まったが、1時間後にはとけたあめにたくさん集まる。


▼まとめ
ありは、あまくてにおいのするものにひかれる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


●塩水の濃さと物を浮かせる力の関係

▼目的
塩水の濃さは、物が浮くことに関係するか調べる。


▼予想

塩水が濃くなるほど浮きやすい。


▼方法

①なべにコップ2~3杯の水を入れる。
②塩10g を20個作っておく。
③①に鶏卵を入れて、②の塩を10g ずつ入れて卵の浮いてくる様子を調べる。


▼結果

塩が増えれば増えるほど、卵は浮きやすくなる。加えた塩の量と卵の様子を文章や絵で説明する。


▼まとめ

塩水は、塩分量が多いほど物を浮かせる力が強くなることがわかる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


●紙の種類によって水のしみこみ方は違うか


▼目的

紙の種類によって、しみこみ方は違うのか調べる。


▼予想

やわらかい紙ほど水がしみこみやすい 


▼方法

①新聞紙、半紙、トイレットペーパー、コピー用紙を幅4cm、長さ30cm に切る。下から2cm のところに赤鉛筆で横線を引き、1cm ごとに目印をつける。

②紙が曲がらないようにおもりをつけて、器に入れた水の中にたらす。

③ 10 分、20 分、30 分後、どのくらい水がしみこんだかはかる。

④手触り、破れ方、繊維の様子から、紙のつくりを簡易顕微鏡(または虫めがね)で見る。


▼結果

トイレットペーパー、半紙、新聞紙、コピー用紙の順に、水がしみこみやすい。グラフで表すとよい。紙のつくりは表にするとわかりやすい。


▼まとめ

繊維のすき間が大きいほど水がしみこみやすい。