前回の続きです。
自由研究の3つの型のその2は、「何かのついで型」です。




●体験する“ついで”にまとめる



自由研究のために新しいことに取り組むのは大変……という人にピッタリなのが、何か体験したついでにまとめる研究。
実際に体験したことなので、子どもも取り組みやすい。



●家族旅行の過程を記録し、写真や感想を加えて自由研究に仕立てる



夏休みは、旅行やキャンプ、工場見学などといろいろ出かける機会も多いだろう。
そんな経験を自由研究としてまとめてしまおう。


自由研究のためにわざわざ新しいことをするのではなく、体験したついでにまとめるのだから効率的だし、子どもも本物体験でインパクトを受けているから、乗ってくる可能性が高い。


たとえば家族旅行なら、旅行の計画を立てるときから、子どもを巻き込んでしまう。
どこに何をしにいくのか親子で決めて、交通手段や宿泊先の比較、検討をする。
行く土地の地形や名物、名所旧跡について調べるのもおすすめだ。


旅行中は、家を出発した時刻、経路、目的地に着いた時刻、かかった料金、見たもの、食べたもの、そしてひと言感想などを手帳に記録させておくとよい。
電車での旅行なら、発車時刻や乗った電車の名前、駅名、路線名を記録させたり、地図上にマーキングして通過駅をチェックするのもいいだろう。


時刻表と実際の発車時刻を比べさせるのもおすすめだ。
自動車で移動するなら、通った道路やインターチェンジの名前、通過した町の名前をメモさせる。
記録をとることで、旅行計画のたて方がわかるおまけもつく。


旅行中の記録に写真やイラストをつけ、感想を充実させれば、「旅の経過とその土地の研究」という作品ができあがる。



●毎日の生活体験の中にも自由研究の種はたくさんある



この方法は、旅行などのイベントごとに限らない。
普段何気なくやっていることに注目し、工夫を加えて試したことや、じっくり観察して気づいたことを記録し、まとめればそれがそのまま研究になる。
お手伝い、買いもの、節電など、少し考えればいくらでもテーマがみつかるだろう。


注意したいのは子どもに無理強いしないこと。
「このようなことが向く子と向かない子がいて、嫌がる子には向きません。
声をかけて子どもが乗ってこなかったらあきらめましょう。


イヤイヤやらせたら、子どもは苦しくなり、時刻表や旅行の記録が大嫌いになってしまいます。
せっかくの本物体験も台無しです」


初出:小学生の学力を伸ばす本 家庭でできる体験学習