子どもが「夏休みにこんなことをやったぞ!」という充実感がもてれば、自由研究は大成功!
成功するためにはずせない3つのポイントを親野先生から教わった。




●ポイント1 完成度より、熱中できたかどうかが大事



「大切なのは、何に熱中するかではなく、(何でもいいから)何かに熱中することです。
だから子どもが好きなテーマを選んでください」


夢中になって追求するうち、調べ方や知識の深め方が自然に身につく。
好きなことならまとめていくのも楽しいし、伝わりやすいよう工夫したくもなる。
しかも、そんな子どもの姿を見れば、親も自然にほめ言葉が出て、親子関係もよくなるだろう。
子どもの好きなことをテーマにすれば、いいことづくめなのだ。


親の目から見て価値がないと思うことでも、子どもが好きで追求したいのなら応援しよう。
くれぐれも、「こんなの、くだらないよ」などと言わないように。
子どもの意欲と自信が一気に低下してしまう。


テーマがみつけられないようなら、子どもの話を聞いて興味を引き出し、意欲を高めていくといい。
逆に自由研究が親の見栄になると親子とも苦しくなる。


「親が作品の完成度を求めて子どもを追い込むと、子どもはそのテーマが嫌いになってしまいます。
絵や工作なども子どもが満足しているのなら、ムリに手をかけさせず、そこで完成にします」。


親はあくまでもサポート役。子どもが「自分で研究した」という意識がなくならないようにして。



●ポイント2 親が上手にバックアップ



「自由研究では、『楽しくできた』という気持ちと『けっこう深められた』という満足感の2つが大事。
そのためには、親の上手なバックアップが必要です」。


決められたことをやればいい他の宿題と違って、自由研究は親のバックアップが大事。
子どもの調べる力は6年生でも低い。
ネットの情報ひとつとっても子ども向けのものはほとんどないうえ、ひとつのことを追求して調べるには、情報、資料、お金、行動力などいろいろなものが必要だからだ。


一緒に図書館に行って資料を探したり本を買ったり、時には博物館に行って知識を深めたり、または本物体験をさせたりと、情報を収集するとき、親の出番はたくさんある。
ほめ続けてやる気を持続させるのも大切だ。


「子どもが手がけたことは、できのよしあしにかかわらず必ずほめてください。
その子が力を入れたところ、工夫したところなど、思い入れのあるところを具体的にほめると効果的です」。


また、自由研究を始める前に、子どもの意見を聞きながら計画を立てると、自由研究の見通しがついて取りかかりやすい。
共働きなどで時間がない親なら、要所要所で上手にかかわってあげよう。



●ポイント3 何を得させたいかゴールを決めておく



自由研究は夏休みのドリルと違って、どこまでやるのかも自由。
だからどんな自由研究をどこまでやるのか、最初に親が着地点をイメージしておく必要がある。
大人だって終わりが見えないことに、なかなか労力は使えないのだから。


「まずは自由研究にどのくらい労力と時間をかけるのか考えましょう。
コンクールに出品するとか、『これで子どもを絶対に伸ばそう』という強い思いがあるなら、親がしっかり関わって時間もたっぷりかける。


一応ムリなく終わらせることを目標にするのなら、キットを利用するなど、手軽にできるものを選ぶといいでしょう」。
つまり、自由研究のゴールを決める基準は、子どもに何を得させたいかで決まる。


子どもに力をつけたいと思うなら、テーマを吟味し、情報収集にもしっかりと力を貸す。
そこまでやらなくてもいいと思うなら、わりきって労力をかけない。
親子共に乗り気になれないままガミガミ叱るよりは、すっぱりとわりきったほうが子どもに悪影響を与えずにすむ。