ある雑誌が主宰した座談会でママたちが習い事について話しあっていました。

お宅は、何をやらせたい?
私はやっぱりピアノかな。
だって、ピアノをやっていると頭もよくなるって言うじゃない。

うちは将棋にしようかなって思ってる。
だって、藤井聡太ってすごいじゃない。
それに将棋が強い子って、みんな算数も得意なんだってよ。

私は体操をやらせようかなって思ってる。
内村航平とか白井健三とかすごいじゃない。

うちはバドミントンか卓球がいいかなって。
バドミントンはオリンピックで金メダルだったし、卓球の美羽ちゃん・美誠ちゃんもすごいじゃない。


こんな感じで盛り上がっていましたが、私は心の中でツッコミを入れました。
え~?
何言ってるんですか~?
そんなの関係ないでしょ~?

藤井聡太とあなたの子ども、一体どんなの関係があるんですか?
オリンピックとか美羽ちゃん・美誠ちゃんとか、あなたの子どもと何の関係があるんですか?

子ども本人にまったく関係ないところで、お母さんが勝手に頭の中で妄想を膨らませないでください。


そもそも、「○○をやらせたい」という発想が間違えています。
これは、親が主人公で子どもは操り人形ということです。
それこそ、子どもは将棋の駒で指し手・プレイヤーは親ということです。

もっとあなたの子どもをよく見てください。
観察力を発揮してよく見てください。
そうすれば、その子がやりたいことや向き・不向きもだんだんわかってきます。

体を動かすのが好きな子。
はさみで切ったり糊やテープでくっつけたりするのが好きな子。
虫が好きな子。
テレビの画面を見て一緒に踊ってる子。

積み木やブロックが好きな子。
粘土が好きな子。
クレヨンで何か描くのが好きな子。


子どもによって本当にいろいろです。
その子がいつもよくやっていることが、好きなことであり、向いていることなのです。
そこをもっと深掘りできるように応援してあげてください。

いつもクレヨンで何か描いている子を、体操教室に連れていってもうまくいく可能性は低いのではないでしょうか?
そういう子は、お絵かき教室のほうがうまくいく可能性が高いはずです。


もちろん、100パーセントとは言い切れません。
そういう子が体操を始めたらすごく気に入ってはまった、ということもないとは言い切れません。

だから、ちょっとしたお試しでやってみるのはよいと思います。
でも、うまくいく可能性が低いことは頭に入れておいてください。
「始めたからには、やめ癖がつくと困るからせめて○ヶ月は続けなさい」などと、無理強いするのはやめてください。

※「やめ癖」については下記もご参考に。
http://benesse.jp/blog/20150825/p3.html
「習い事をやめたいと言います」

とにかく、子どもに親の妄想や親の願いを押しつけるのはやめてほしいと思います。


「自分が○○をやってよかったから、子どもにも○○をやらせよう」とか「自分が□□をやりたかったけどできなかったから、子どもには□□をやらせたい」などというのも、親の妄想です。

もちろん、親がやってうまくいったものに、子どもも向いているということもありえます。
遺伝的によいものを引き継いでいることもありえます。
また、親がやっていたことなら、環境が整っていたり親が指導できたりという利点もあります。

それによってうまくいく可能性はもちろんありますが、そうでない可能性もあります。
子どもは親とは別の人格を持った、別の人間だからです。

とにかく子ども本人を主人公にしてください。
子どもの人生は子どものものだからです。
このことを忘れないでください。

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